認知症を引き起こす病気と治療法 ③レビー小体型認知症

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認知症を引き起こす病気と治療法 ③レビー小体型認知症
 
レビー小体型認知症の最大の特徴は幻視
三大認知症の一つといわれるレビー小体型認知症は、欧米ではアルツハイマー認知症に次いで2番目に多く、発症率は女性よりも男性のほうが約2倍多くなっています。
高齢者の認知症患者の約20%を占め、まれに3040代で発症することもありますが、高齢者に頻度の高い認知症といえます。
 
「レビー小体」とは、もともとはパーキンソン病の人の、中脳の中にたまった異常なタンパク質をさす言葉ですが、これが大脳皮質の広い範囲の神経細胞内や脳幹に沈着して発症するのがレビー小体型認知症です。
 
レビー小体型認知症の最大の特徴は、記憶障害のほかに、レビー小体型特有の幻視が起こる点にあります。
アルツハイマー認知症でも人を間違えたり、亡くなった人が見えたりすることはありますが、レビー小体型の幻視は存在しないものがはっきりと見えます。
 
レビー小体型認知症は、アルツハイマー認知症や脳血管性認知症と間違われやすく、パーキンソン病と診断されることも少なくありません。
 
しかし、いるはずのない子どもや虫、小動物などが見えるため、レビー小体型認知症だとわかります。
幻視に伴い、妄想や異常行動がみられることもあります。
 
また、日や時間帯によって、頭がはっきりしているときとボーッとしているときがあり、手足のふるえ、こわばり、すくみ足歩行、動きの鈍さなど、「パーキンソン症状」と呼ばれる身体症状もみられます。
 
●PETやSPECTなどの画像診断が有効
レビー小体型認知症は進行が早いとの指摘もあり、早期に正確な診断を下せるかどうかが重要となってきます。
レビー小体型認知症を鑑別するためには、CTやMRIで脳の構造上の変化を調べるよりも、PETやSPECTで脳の機能的変化を知ることが重要になります。
これらの検査を行うと、レビー小体型認知症では、頭頂葉や側頭葉、後頭葉に血流の低下がみられることがわかっています。
 
レビー小体型認知症には、アレセプトが有効とされ、幻覚症状には漢方薬の抑肝散、パーキンソン症状にはエフピーなどの抗パーキンソン病薬がよく用いられます。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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