認知症はなぜ、起こるのか?

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認知症はなぜ、起こるのか?
 
認知症全体の約90%を占める三大認知症
認知症は脳の病気です。
脳の神経細胞が何らかの原因で破壊され、意識が明瞭なときに、物事を判断したり記憶したりする力が障害を受けるものです。
 
つまり認知症とは、脳の神経細胞を破壊する原因疾患によってもたらされる症状で、原因疾患の数は200300くらいあるといわれています。
 
その代表とされるのが、アルツハイマー認知症、脳血管性認知症、レビー小体認知症3つで、認知症全体の約90%を占めています。
 
脳の神経細胞内にβアミロイドタンパクが蓄積して起こるものを「アルツハイマー認知症」、脳梗塞脳出血など脳血管性の病気が原因のものを「脳血管性認知症」、レビー小体という異常なタンパク質が蓄積して起こるものを「レビー小体型認知症」と呼び、「三大認知症」といわれます。
原因となる病気によって脳の神経細胞の傷つき方が違うため、あらわれる認知症の症状も違ってくるのです。
 
●脳の神経細胞の破壊が認知症を引き起こす
では、脳の神経細胞の損傷は、どのようにして認知症の症状をもたらすのでしょうか?
 
脳には1000億個の神経細胞があり、その神経細胞に情報を運ぶ役割をしているのが神経伝達物質です。
 
認知症のなかで大きな比率を占めるアルツハイマー認知症は、大脳皮質にある神経細胞が徐々に死滅し、脳が萎縮していく病気です。
神経細胞が死滅することによって神経伝達物質も失われ、脳全体のネットワークが崩壊して、脳の働きがストップします。
そのため、さまざまな症状があらわれるのです。
 
また、脳血管性の病気で起こる認知症は、脳出血脳梗塞で血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が破壊されることで起こります。
小さな脳梗塞10カ所以上できると、認知症の症状があらわれるといわれています。
 
●脳の傷つき方で症状が違います
アルツハイマー認知症では、徐々に神経細胞が侵され、ゆっくりと進行していくため、ごく初期には老化による症状とほとんど区別がつきません。
 
初期のころは物事を思い出したり、考えたりする力が低下するため、人の名前や場所を忘れることが多くなりますが、言葉を発することはでき、ふつうに会話をすることもできます。
 
一方、脳血管性認知症は、脳出血脳梗塞で傷ついた場所によって、その症状が違ってきます。
ちとえば、言葉をつかさどる言語中枢が傷ついた場合は言語能力が傷害され、言葉が出てこなかったり、会話の内容が理解できなかったりと、人とのコミュニケーションがうまくいかなくなることがあります。
 
このように、脳の中で起こるさまざまな障害によって、認知症の症状のあらわれ方や程度が違ってくるのです。
症状が似ていても、原因となる病気によって治療法も変わってきます。
様子が変だと気づいたら、なるべく速く専門医を受診しましょう。
 
認知症の原因疾患≫
 
・高齢化脳血管障害
・外傷性疾患
脳挫傷、脳内出血、慢性硬膜下血腫など
・腫瘍性疾患
脳腫瘍(原発性、転移性)、がん性髄膜炎など
・内分泌疾患
甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能低下症など
代謝性疾患
ウエルニッケ脳症、ペラグラ脳症、ビタミンB12欠乏症、肝性脳症
・感染性疾患
 髄膜炎脳炎、クロイツフェルト、ヤコブ
・中毒性疾患
 アルコール中毒、薬物中毒、有機化合物中毒など
・その他
 正常圧水頭症低酸素脳症など
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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