運動習慣をつけて健康寿命を延ばす

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運動習慣をつけて健康寿命を延ばす
 
 運動習慣をつけると血管が若返るだけではなく、将来の健康寿命が長くなります。
 
これまでの平均寿命に対して、最近では健康寿命という考え方が注目されています。
健康寿命とは、日常生活に制限がなく自立した生活が送れる寿命です。
 
いくら寿命が延びたとしても、介護を受けたり、寝たきりになったりする時間が長くなるだけでは、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ=QOL)が低下します。
そこで脚光を浴びているのが健康寿命を延ばすことです。
平成22年の段階で平均寿命と健康寿命の差は男性で約9年、女性で約13年となっています。
平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限がある不健康な期間です。
 
健康寿命を延ばして平均寿命との差をつめるために必要なのが、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の予防です。
 
ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは、骨、筋肉、関節、神経といった体を動かす運動器の衰えにより、近い将来、介護が必要になる危険性が高いか、あるいはすでに要介護になっている状態です。
片足立ちで靴下が履けない、階段で手すりを思わずつかむといった自覚症状があるとしたら、「ロコモ予備群」の恐れがあります。
 
ロコモは高齢者がなるものという誤解もあるようですが、厚生労働省の調査では40代以降の男女の5人に4人がロコモかその予備群という驚くべき結果が出ています。
働き盛り世代にとってロコモは他人事ではなく、今そこにある危機なのです。
 
ロコモを予防して健康長寿を延ばすために大切なのが、ウォーキングや簡単な筋トレです。
昔から「老化は足腰から」といわれるように、骨、筋肉、関節といった運動器の衰えは足腰から始まります。
足腰を使って刺激する生活を心がけていれば、運動器の衰えによるロコモが予防でき、健康寿命が延ばせるのです。
 
ロコモ予防のポイントに骨粗しょう症の予防があります。
骨粗しょう症とは骨がスカスカになって折れやすくなった状態をいいます。
閉経後の女性にとくに見られます。
ほんのちょっとの段差につまづいて骨折し、寝たきりになる高齢者も少なくありません。
 
骨粗しょう症の予防にはカルシウムが必要といわれていますが、ただ単にカルシウムを摂っても、運動の刺激がないと骨は強くなりません。
さらに骨の基本構造をつくっているのはコラーゲンです。
コラーゲンはタンパク質の一種です。
コラーゲンの合成のために、タンパク質とビタミンCの摂取を忘れないようにしてください。
カルシウムは野菜から摂ることも大切です。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
カルシウムは成人男女の場合、1日の目標摂取量は600mgほどですが、日本人の半数以上が目標量に達していません。
カルシウムが不足すると、神経伝達のために骨を溶かして補うので、骨がもろくなります。
イライラだけでなく、骨粗しょう症予防のためにもカルシウムを積極的にとりましょう。
 

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。

 

ビタミンB12は、動物性の食品に多く含まれていることから、極端に野菜ばかり食べる人は不足しやすくなります。
また、高齢の方は、動物性食品を避ける傾向があるので、不足しやすくなっています。

 
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