激しい運動はむしろマイナスである

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激しい運動はむしろマイナスである
 
 運動を習慣にするなら、汗をかくほどのウォーキングかジョギング、自分の体重を負荷にして行う簡単な筋トレやストレッチに留めておいてください。
それ以上の激しい運動をすると血管の負担になるケースもあるからです。
 
呼吸が荒くなるような激しい運動をすると、血管の老化を進める「活性酸素」が発生します。
 
活性酸素は日常生活でも、あるいは軽い運動でも発生しています。
体にはこの悪者を退治する仕組みが備わっていますが、激しい運動で活性酸素が大量に発生し始めると対処しきれなく恐れがあるのです。
 
激しい運動は心臓にも負担をかけます。
現在のランニングブームの火付け役のひとりで“ジョギングの教祖”といわれたジム・フィックスは、日課としていたジョギング中に心筋梗塞で亡くなりました。
まだ52歳という若さでした。
 
ラソン大会では突然死も多く報告されています。
 
参加競争率10倍という大人気レースである東京マラソンでも、毎年のように心肺停止状態で倒れる人が出ています。
2009年にはタレントの松村邦洋さんが急性心筋梗塞で倒れて心肺停止となり、万一に備えて伴走していていた救護班の蘇生処置で助かりました。
2013年にも30歳の男性が心肺停止で倒れましたが、レース参加者と観客の応急処置で九死に一生を得ています。
 
激しい筋トレも血管と心臓にはマイナスです。
一時的に血圧を上げて、血管と心臓の負担を増やしてしまうからです。
 
重たいモノを持ち上げようとすると無意識に息を止めます。
腹圧を上げるためですが、息を止めて大きな力を出そうとすると、血圧が上がりますから要注意です。
筋トレをするなら、呼吸を止めないように意識しておく必要があります。
 
これまで運動をしていなかった40代以降の働き盛り世代が、一念発起して筋トレに挑むと、関節を傷める恐れもあります。
 
筋肉は何歳になっても成長してくれますが、関節とその内部にある軟骨などの組織は加齢とともに衰えていきます。
しかも関節の組織は新陳代謝が活発ではありませんから、一度傷めると回復するまでにとても時間がかかります。
 
どうしてもジムなどで筋トレがしたいなら、パーソナルトレーナーをつけて適切なメニューと正しいフォームで行うようにしてください。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化対策に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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