「何にも興味が湧かない」は思い込みにすぎない
コミュニケーションは認知症のリスクを下げる重要な要素の一つです。
しかし、そこには共通の話題が必要です。
単にお酒を酌み交わすだけでもいいでしょうが、おなじみの仲間内で話すだけでは、広がりがありません。
その点、共通する趣味の話であれば、お互いに情報を持ち寄ることで好奇心が刺激されます。
「もっと深く知りたい」「次は○○を試してみたい」などと思えるのではないでしょうか。
逆に言えば、交流するためには自分もある程度の情報を仕入れておく必要があります。
それが“励み”になって、ますますアンテナを張り巡らし、その世界にのめり込んでいくわけです。
こういうことは、誰でも頭の中ではわかっているはずです。
ところが、中高年世代(特に男性)の場合、「無趣味」という方が少なくありません。
「仕事が忙しくて、それどころではない」「今さら面倒くさい」「疲れていて遊ぶ気力がない」というのが、よく聞く理由です。
しかしこれは、大変もったいない話だと思います。
そもそも好奇心は、誰でも持っているはずです。
年齢とともに衰えるというものでもありません。
「何に対しても興味が持てない」のだとすれば、年齢や多忙を理由にして、そう自分で思い込んでいるだけではないでしょうか。
実際、高齢でも趣味を楽しんでいる方はたくさんいます。
年季が入っている分、玄人はだしの腕前だったり、目を見張るような優れたセンスを感じさせたりするものです。
そういう方々と接していると、「趣味を通じて、ずっとご自身を磨いてこられたんだな」という気がします。
若い世代でも、そんな生き方に憧れるのではないでしょうか。
「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣 より」
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
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