ヒトは血管から老い、血管から若返る

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ヒトは血管から老い、血管から若返る
 
 手の平を太陽にかざすと血管を流れる血潮が透けて見えます。
また、心臓の鼓動が血管に伝わると「脈」として感じることができます。
 
ところが、私たちは本当に深刻な事態が起こるまで、自分の血管について考えたり、心配したりすることはほとんどありません。
 
しかし、その血管こそが私たちの健康や寿命を左右しており、ひいてはどれだけ充実した人生を歩めるかを決めています。
 
血管の総延長は地球2周半分にも相当する約10万キロメートルに及び、全身にくまなく張り巡らされています。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれますが、血管もまた「沈黙の臓器」です。
ケガなどをしたときに出血はしても、血管自身がのどや胃腸のように痛みや不調を訴えることはありません。
痛くもかゆくもないのに私たちの体にダメージを与えてしまう臓器、それが血管なのです。
 
その沈黙ほど恐ろしいことはありません。
なぜなら、多くの方が血管で起こる事故、いわゆる「血管事故」で亡くなっているからです。
 
おもな血管事故は心臓病と脳卒中です。
これらは日本人の死因の第2位と第4位にランクインしており、両者を合わせると日本人の4人に1人は血管事故で亡くなっていることになります。
その主因は「血管の老化」です。
 
加齢で肌の弾力がなくなり、シミやシワが増えていくように、血管もエイジング(加齢)によって老化が進みます。
その典型が、心臓から全身へ血液を送り出している「動脈」が硬くなったり、狭くなったりする「動脈硬化」です。
しかし、血管が沈黙を守っている以上、動脈硬化が起こっても何ら自覚症状はありません。
動脈硬化は「サイレントキーラー(静かなる殺し屋)」といわれており、症状が出たときにはかなり進んでいます。
 
動脈硬化は、突然死や寝たきりを招く心筋梗塞脳卒中の入り口です。
アメリカの内科医オスラーは「人は血管とともに老いる」という言葉を残しましたが、全身の組織に酸素と栄養素を送り届けている血管の老化は、全身の老化と深刻な病気に直結しています。
 
これまで、「動脈硬化を起こした血管は元に戻らない」といわれてきました。
ところが最近になって、血管の「若返り」が可能であることが判明しました。
人は血管から老いるのですが、「血管は若返る」のです。
 
血管の若返りに必要なのは、スーパーマーケットで手軽に手に入る食材を活用した食事と屈伸などの軽い運動だけです。
食生活をがらりと大胆に変えたり、一念発起してスポーツクラブに入ったりしなくても、簡単な生活習慣で若返りは達成できます。
「血管があなたの寿命を決めている 生活習慣で「老化」を進めないために より」
 
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ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞を引き起こします。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
しかしビタミンB12葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、血栓ができ、心筋梗塞脳梗塞になります。 
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化を早めないために必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は、もっとも重要なビタミンとされます。
 
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