気になる! 百寿者の腸内フローラ

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気になる! 百寿者の腸内フローラ
 
健康で自立した100歳以上の方=「百寿者」の腸内環境について興味深い研究データがあります。
 
それによれば、20代から70代までの腸内環境には大きな差が見られなかったものの、百寿者の腸内環境は大きく異なっていることがわかりました。
大豆の胚芽に含まれるイソフラボンを植物性エストロゲンに変化させていたり、大腸炎の発症抑制効果がある腸内細菌が増えたりしていたのです。
 
この原因については、まだ解明されていません。
 
しかし、人間の腸内環境は加齢とともにバランスが崩れ、さまざまな炎症を起こしやすくなります。
 
それがいわゆる老化なわけですが、百寿者の場合、加齢によって起こる炎症に対処できるように、腸内環境が変化したのではないかと考えられています。
いいかえれば、腸内環境にそのような変化が起きた人が、百寿者になれるということなのかもしれません。
 
加齢による炎症を抑える腸内環境づくりには、やはり「食」が重要です。
とくに腸内の善玉菌を増やす発酵食品を摂ることは、アンチエイジングの重要なカギになるのです。
 
以前、プロスキーヤー三浦雄一郎さんのお父さんで、故・三浦敬三さんの朝食を調べたことがあります。
101歳で亡くなるまで身の回りのことはすべて自分でこなし、自立した生活を送っていました。
敬三さんは、ごはんのおかずとして豆腐に納豆をかけ、さらにはキムチをトッピングした「キムチ納豆豆腐」を必ず食べていました。
それを何十年も続けていたそうです。
 
健康長寿の秘訣として発酵食品がどれほど有効か、もうおわかりでしょう。
 
化学構造が女性ホルモンのエストロゲンとよく似ているため、体内でエストロゲンと似たはたらきをする。
 
※植物性エストロゲン
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンと似たはたらきをする植物成分。
代表的なものに大豆に含まれる大豆イソフラボン、ごまに含まれるゴマリグニンなどがある。
「腸を元気にしたいなら発酵食を食べなさい より」
 
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近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
ただし、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある発酵食品には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
 
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