がんを予防する

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がんを予防する
 
人間のからだは、約60兆個の細胞から成り立っています。
その細胞のなかには、がんを発生させる「がん遺伝子」と、それを抑える「がん抑制遺伝子」があります。
これらの遺伝子に悪しき生活習慣や、排気ガス、紫外線などの環境要因が加わると、細胞ががん化するのです。
 
その数は健康な人でも、1日3千~4千個といわれています。
それらが増殖してがんを発症しないのは、まさに免疫力のおかげ。
手ごわい相手だけに、さまざまな免疫機能を総動員して、がんを撃退しているのです。
 
ナチュラルキラー細胞の活性化がカギ
 
がんのリスクファクターとして、たばこ、過度のアルコール、ストレス、偏った食事、運動不足、肥満などが挙げられます。
とくに、たばこは肺がんだけでなく、すべてのがんになりやすいことがわかっています。
酒の飲み過ぎは、食道がんや肝臓がんの発症のリスクを高めますし、ストレス、偏った食事、運動不足などは、健康な細胞をがん化させる原因となる活性酸素を発生させる原因となります。
がんの予防にはそうした要因をなくすとともに、免疫力を高めることが重要です。
 
前述のように、からだに日々発生しているがん細胞の増殖を食い止めているのは、数々の免疫細胞です
なかでもがんの攻撃部隊であるリンパ球のナチュラルキラー細胞を活性化させておくことが、がんの予防に欠かせません
 
それにはまず、腸内環境を整えることです。
腸の善玉菌はがんのもととなる活性酸素の発生を抑えるとともに、ナチュラルキラー細胞のはたらきをサポートすることがわかっていますので、ぜひ、善玉菌を優位に保つ生活を心がけてください。
 
がん予防には「デザイナーフーズ」+黒酢
 
がんに負けない免疫力をつけるうえでもっとも重要なのは毎日の食事ですが、がんの予防に有効であることが証明された食品があります。
 
アメリカでは、長年にわたってがん予防に効果のある食べ物の徹底調査が行なわれてきました。
その結果をもとに、米国立がん研究所(NCI)がまとめたものが「デザイナーフーズ」。
がん予防効果が高いと考えられる食べ物を約40種類掲げ、重要度の高い順からピラミッド状に並べたものです。
ピラミッドの上にいくほど予防効果が高いとされており、もっとも効果的なのが、にんにく、きゃべつ、大豆、甘草、生姜などとなっています。
 
これらの食材とともに、強い抗菌・解毒作用により抗がん効果が認められる黒酢をあわせて摂れば、さらなるがんの予防効果が期待できます。
 
《がん予防におすすめの食材&発酵食品》
 
200種類以上のファイトケミカルが、発がん性物質を排除
トマト
トマトの赤い色素成分リコピンに、強力な活性酸素除去作用がある
にんにく
生にんにくは、がんを攻撃するナチュラルキラー細胞のはたらきを高める
りんご
ポリフェノールプロシアニジンによるがん細胞を死滅させる作用
海藻
がんを死滅させるナチュラルキラー細胞を活性化させる
ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ペプチドなど豊富に含まれ、がん細胞の増殖を抑制
マッコリ
がん細胞の自滅を促すファルネソールが豊富
 
※デザイナーフーズ
アメリカの国立がん研究所が野菜、果物、穀類、海藻類などに含まれる成分を調査した結果、約600種類の化学物質にがん予防効果があることが判明。
それらの物質を含んでいる約40食品を、効果の高い順にピラミッド状に並べたもの。
 
1群
ニンニク、
キャベツ、
大豆、甘草(カンゾウ)、
生姜、セリ科植物(にんじん、セロリ、パースニップなど)
 ↑重要度UP
2群
タマネギ、茶、ターメリック
全粒小麦粉、亜麻、玄米、柑橘類(オレンジ、レモンなど)、
ナス科植物(トマト、なす、ピーマン、など) 、
アブラナ科植物(ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツなど)
 ↑重要度UP
3群
メロン、バジル、タラゴン、キウイ、
イチゴ、からす麦、ハッカ、オレガノ、きゅうり、
タイム、あさつき、キノコ類、ローズマリー、セージ、
ジャガイモ、大麦、ベリー類
(アメリカ国立がん研究所発表)
「腸を元気にしたいなら発酵食を食べなさい より」
 
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近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
ただし、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある発酵食品には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
 
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