<第3章>大声で笑えば最強の体に!
《免疫力は「笑顔」で鍛えよう》
一説には、毎日ニコニコして笑顔を絶やさない人ほど、いつまでも健康で長生きできるといわれています。
実際、高齢者やうつ症状のある人に対し、「笑い療法」という治療法を取り入れている病院もあるほど。
その医学的な根拠や成果についてはまだまだ研究段階ですが、何事も楽しみながら取り組み、ポジティブで楽観的な思考をすることは、心身を活性化して健康にしてくれるのだそうです。
また、人の笑顔を見たり、自分が笑顔になることで、脳内に「幸せホルモン」と呼ばれるドーパミンやβエンドルフィンが分泌されます。
これらのホルモンは多幸感をもたらし、心を穏やかにしてストレスも和らげてくれる、いわば心の栄養剤。
強いストレスにさらされたときこそ全力スマイルで乗り切りましょう。
もうひとつ、笑いや笑顔がもたらす効果として注目を集めているのが、免疫力の強化です。
笑顔を作ることで、体内に侵入した異物を見つけて攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化し、免疫機能が強化されることがわかっています。
このNK細胞は、一部のがん細胞に対して効果的に働くことから、がんの免疫療法としても大きな期待が寄せられているのです。
笑顔のチカラでがんを克服、いつかそんな時代が本当に来るかもしれません。
笑って心身を活性化!
1.幸せホルモンが分泌
笑顔がドーパミンやエンドルフィンといった脳内物質の分泌を促すことで多幸感が得られ、ストレスを緩和させる。
2.自律神経を整える
笑顔が副交感神経の働きを優位にし、自律神経のバランスを整えてくれる。
3.免疫細胞を活性化
笑うことで体内に侵入した異常な細胞やウイルスを攻撃するNH(ナチュラルキラー)細胞を活性化。
がんの発生を抑え、免疫力を向上する。
「免疫力の話 より」
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心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。
コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。
役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。
これが、正常なストレス反応の流れです。
ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。
こうなると、状況が一変します。
コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。
まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。
副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。
ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。
そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。
その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。
また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。
私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。
このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。
ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアでATPが十分につくれなくなる。
ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。
ビタミンB12について?
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