“幹線道路”に出られるかどうかが迷路を抜け出すカギ

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“幹線道路”に出られるかどうかが迷路を抜け出すカギ
 
うつ病とは、日々忙しくがんばっているうちに、いつの間にか迷路にハマってしまうようなものなのかもしれません。
 
脳回路が道路網だとすれば、いつの間にか狭い袋小路に追いつめられてしまうようなものなのでしょう。
どっちへ行っても行き止まりばかりで狭い道から抜け出すことができず、グルグルと迷路をさまよっているうちに、うつ病を発症させてしまうというわけです。
 
それにしても、なぜ、いつまでたっても袋小路の迷路から出られなくなってしまうのでしょうか。
 
それは、デフォルトモード・ネットワークへの道が遮断されているからです。
 
脳回路の道路網において、デフォルトモード・ネットワークはすべての道路の中でももっとも中心になるべき幹線道路のような存在です。
また、この幹線道路は自分や自分らしさをつくり出している中心回路でもあります。
 
デフォルトモード・ネットワークは常日頃から自分の“過去”“現在”“未来”をさかんに検証して、「自分はこういうふうに生きてきたんだ」「とか「自分はこういう生き方をしていきたいんだ」などといった自己イメージをつくり出しています。
だから、デフォルトモード・ネットワークという広くて大きな中心回路には、問題を解決したり自分を見失わないようにしたりするためのヒントや答えがたくさん詰まっています。
 
このため、デフォルトモード・ネットワークにアクセスできれば、「そうか、こうすればよかったのか」「そうか、この道を行けば答えに行き着けたのか」といった“自分が求めていた解決策”が見つかる場合が多いのです。
すなわち、どこかで道に迷ってしまったとしても、“広くて見晴らしのいい幹線道路”に出ることができれば、“出口”への道筋が見えやすくなるというわけです。
 
しころが、うつ病になってデフォルトモード・ネットワークの機能がダウンすると、この“広い幹線道路”につながっている道が軒並み遮断され、通行止めになってしまうのです。
こうなると、いつまでたっても広い道路に出ることができませんし、いつまでたっても解決策を得ることができません。
それで、“出口”を見つけられないまま、袋小路の迷路をぐるぐるさまよい続けることになってしまうのです。
 
 また、こうした状態になると、人はどんどん自分を見失っていきます。
とくにうつ病の人の場合、「自分らしく生きよう」とか「自分はこんな生き方をしたい」か「人生を幸せに生きていきたい」などといったことが一切頭に浮かばなくなります。
「自分をよくするための回路=デフォルトモード・ネットワーク」にアクセスできないため、自分らしく生きることや自分が幸せになることに対して興味が持てなくなってしまうんです。
 
さらに、うつ病になると、認知症の場合と同様に“いま”にしか光を当てられなくなる傾向があり、「いまがつらい」「いまが苦しい」といったことばかりをクローズアップするようになります。
そして、こうした苦痛に耐えなれなくなると、だんだん生きる希望を失っていき、やがて自殺願望を抱くようになっていくのです。
 
うつ病のみならず、わたしたちが心の健康のバランスを崩さないようにするカギは、デフォルトモード・ネットワークの調子を落とさないことだと考えています。
 
おそらく、わたしたちの心は、集中したりぼんやりしたりをバランスよく繰り返すことによって、健康を保てるようにできているのでしょう。
集中もぼんやりも、どちらか一方に偏ってしまってはダメ。
日頃から“我を忘れて”集中して働く時間も必要ですが、その後にはちゃんとぼんやりして“我に変える”時間をとり、本来の自分を取り戻すべきなのです。
それこそが、心の健康を保ついちばんの秘訣なのではないでしょうか。
 
わたしたちは、知らず知らずのうちに目の前のことにのめりこんでしまうものです。
たとえば、マイナスの嫌な考えに取りつかれてしまったり、ひとつの失敗が頭から離れなかったり、つまらないことにいつまでも執着していたり、何かにハマって他人のことを顧みなかったり、他人の不始末を執拗に責めてしまったり、なかなか結果が出ないのを他人のせいや会社のせいにしてしまったり……。
 
たぶん、そんなふうに、何かにのめり込んで自分の状況や周りの状況が見えなくなっているときは、心の健康バランスが崩れかけているときなのです。
すなわち、デフォルトモード・ネットワークの働きが落ちてきて、狭苦しい路地の迷路にハマりかけているわけです。
 
ですから、このように「何かにのめり込んで周りが見えなくなっている自分」「迷路にハマりかけている自分」を感じたなら、それ以上奥へ迷い込んでいかないように、意識的に“ぼんやりネットワーク”を稼動させて広い幹線道路へ出るようにすべきなのです。
 
狭い路地を抜け出して、見晴らしのいい大通りに立ってみれば、きっと新たな気づきや発見が得られるはずです。
ぜひ、デフォルトモード・ネットワークの“我に返るシステム”“自分を取り戻すシステム”をうまく使って、心の健康をキープしていきましょう。
 
※デフォルトモード・ネットワークは、文章を読んだり計算をしたりといった課題作業に取り組んでいるときには活動が低下して、何もせずにボンヤリとしているときに活動が高まっている回路。
デフォルトモード・ネットワークは、脳のアイドリング・システム。
アイドリングをしながら自分の置かれた状況をモニタリングして、“これまで自分が進んできた道”を振り返ったり、“これから自分が進もうとしている道”をイメージしたりしている。
待機時間を利用して、自分の行動や進路に間違いがないかどうかを確認する“自分モニタリング機能”を働かせている。
 
「脳の老化を99%遅らせる方法 より」
 
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 寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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