【ニューロビクス】“脳にいい運動”を習慣づけよう

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【ニューロビクス】“脳にいい運動”を習慣づけよう
 
 脳を老化させないために生活習慣病の予報が欠かせません。
では、どんな点に気をつければいいのか。
ここでは、脳を健康に保つためのニューロビクスについて取り上げていきます。
 
30.運動は脳を成長させる“肥料”だと心得る
脳を鍛えるためにもっとも有効なニューロビクスは、“適度な運動”なのかもしれません。
そういっても差し支えないほど、近年、「運動は脳に好影響を与える」という研究報告が増えてきているのです。
たとえば、運動をして筋肉を動かすと、脳内で『BDNF(Brain Derived Neurotrophic Factor/脳由来神経栄養因子)』という物質が分泌されることがわかっています。
この『BDNF』は、わかりやすく言えば、神経細胞の“肥料”となる物質です。
すなわち、運動をしてこの“脳の肥料”が増えてくると、脳細胞の勢いが増して回路を成長させやすくなるということ。
だから、脳回路を成長させるためには、せっせと体を動かして、“肥料”を与えるべきだというわけです。
運動が認知症うつ病の予防や改善に役立つという報告も山ほどありますし、運動によって脳の機能が活性化したというレポートも数えきれないほどあります。
適度な運動は、体の健康をキープするだけでなく、脳の健康をキープするためにも不可欠な習慣なのです。
 
31.やっぱりウォーキングは脳に効く!
 脳のコンディションを良好に保つには、ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動を習慣にするのがおすすめ。
そして、有酸素運動の中でも、もっとも気軽に取り組めてひときわ高い健康効果をもたらしてくれるのがウォーキングです。
ウォーキングのように一定のリズムを刻みながら体を動かす運動には、脳のセロトニン分泌を促進する働きがあります。
セロトニン不足がうつ病を招くことは広く知られていますが、普段からウォーキングでセロトニンの分泌を高めていれば、脳の状態を安定させてうつ病のリスクを低下させることにつながるわけです。
また、ウォーキングは、うつ病だけでなく認知症予防にも効果があるとされていて、「ウォーキングによって認知機能が改善した」という実験レポートや「ウォーキングを習慣にしている人は認知症になりにくい」といった疫学調査の結果が世界各地の研究機関で報告されています。
 さらに、ウォーキングには、動脈硬化予防、高血圧予防、心配機能アップ、肥満予防、血流アップといった健康効果も期待でき、脳血管を健康に保つのにも頼もしい働きをしてくれます。 
このように、さまざまな効果をもたらしてくれるウォーキングを、ニューロビクスとして導入しない手はありません。
ウォーキングは、週3回、1回30分程度のペースで続けるのがベスト。
より効果を引き出すには、息が切れない程度の早歩きで、少し汗ばむくらいを目安にするといいとされています。
なお、ウォーキング中には、デフォルトモード・ネットワークも稼動しやすくなります。
“歩く”というシンプルな運動を続けていると、大脳の意識的活動が沈静化して“ぼんやり機能”が台頭してくるのです。
ですから、ウォーキングを習慣にしていれば、デフォルトモード・ネットワークを太くして、脳回路のつながりを向上させることもできるでしょう。
やっぱりウォーキングは脳に効くのです。
ぜひ、日々歩くことによって脳に刺激を送り、脳の老化を防ぐようにしましょう。
 
32.ゴルフ、社交ダンス、テニス……人と駆け引きをするスポーツもおすすめ
脳回路を伸ばしていくには“相手と駆け引きをするスポーツ“競技性の高いスポーツ”も効果が高いことがわかっています。
たとえば、ゴルフ、テニス、卓球、草野球、それに社交ダンス……。
どれも相手や仲間がいてこそ楽しめるスポーツであり、人と勝ち負けを競ったり、さかんに駆け引きをしたり、社交的な関係性を維持したりすることが脳によい作用をもたらすのです。
ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 
※脳のつながりをよくする『ニュービクス』とは何か
『ニューロビクス』とは、アメリカの研究者がつくった造語。
ニューロン(脳神経細胞)とエアロビクスを足してつくった言葉で、脳を鍛える健康習慣を指しています。
「脳の老化を99%遅らせる方法 より」
 
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 私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
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