うつ病の3大予防法 2.食事のバランスを考える

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うつ病の3大予防法 2.食事のバランスを考える

 

そもそも、なぜ人はうつ病になるのかという研究では、今のところ脳内のセロトニンという神経伝達物質が年齢とともに、または環境、状況によって不足するから起こるのだろう、という説が有力です。

 

つまり、「不足している物質をたっぷり与えれば、うつ病になりにくい」可能性が高いのです。

 

セロトニンは、トリプトファンという物質からつくられます。

 

トリプトファンアミノ酸の一種で、人に必要とされる「必須アミノ酸9種類のうちの一つです。

 

このトリプトファンが含まれた食品をたっぷりバランスよく摂っていれば、セロトニンは不足せず、うつ病にもなりにくいと考えられます。

 

トリプトファンは、肉類をはじめとして、納豆などの大豆製品、チーズなどの乳製品、牛乳などにたくさん含まれています。

 

肉を毎食食べるというわけにはいかないかもしれませんが、大豆製品は比較的安価で身近です。

大豆製品には、納豆以外にも、豆腐、みそ、きな粉、煮豆、油揚げ、おからなどいろいろあるので、好みのものがあるのではないでしょうか。

 

トリプトファンは、セロトニンのほかに脳内で分泌され、睡眠に関係しているホルモン・メラトニンの原料でもあります。

トリプトファンをたくさん摂ることは、良質な睡眠にもつながります。

 

健康診断などで「コレステロール値が高いですね」といわれると、ついついコレステロールのもとになる肉食を控える人が多いのですが、コレステロールセロトニンの働きに欠かせません。

 

多少コレステロール値が高くても、日本人の場合はかえって死亡率が低く、むしろコレステロール値が低い人のほうがうつ病になりやすい、という研究データもあるのです。

 

とくに高齢者にとって、コレステロールが十分でないことは、体の健康全体のことを考えるとリスクになると思います。

 

もちろん、魚にもトリプトファンは含まれているので、肉とともに魚もバランスよく摂るといいでしょう。

 

加えてトリプトファンは、炭水化物と一緒に摂ると吸収率がアップするといわれます。

つまり、肉・魚・大豆製品などのたんぱく質とともに、ご飯やイモ類などの炭水化物もしっかり摂るといいのです。

 

さらにトリプトファンからセロトニンメラトニンを生成して脳神経を正常に働かせたりするためにはビタミン類やミネラル類が必要です。

結局のところ、肉も含めたバランスが取れた食事がうつ病予防にも、またトータルの老化予防にもいちばんいい、という結論になるようです。

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

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