ビタミンB群がないから、疲れる

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ビタミンB群がないから、疲れる
 
「鉄分は、不足すると疲れやすくなる」ですが、「疲れ」の原因は鉄分以外にもうひとつあります。
それはビタミンB群の不足です。
鉄分はスタミナのもとですが、ビタミンB群は鉄分とは違った角度から体を動かします。
ビタミンB群は、エネルギーを動かすための鍵だと思ってください。
 
ビタミンB群は、炭水化物、タンパク質、脂質をエネルギーに変えるために欠かせない存在です。
三大栄養素はガソリンで、ビタミンB群は車のキーのような存在です。
つまり、ビタミンB群なしにエンジンはかからないのです。
 
 「ビタミンB群」と「群」がつくのは、ビタミンBには、ビタミンB1、B2や葉酸など、8種類あるからです。
それぞれが、自分の受け持ちの栄養をエネルギーに変える役割を担っています。
 
中でも、特に疲労と根深い関係にあるのが糖質をエネルギーに変えるキーである、ビタミンB1です。
ビタミンB1がないと、糖質はエネルギーなり損ね、ただの疲労物質に変わって、疲労感を強めてしまいます。
 
ビタミンB1も不足しがちであり、特に働く女性の不足率は95%にもなります。
しかも、カロリーの約15%をビタミンB1を含まないおやつやお酒などからとっていると、エネルギーにならず脂肪や疲労物質になってしまうので、食べれば食べるほど疲れるという悪循環に。
だからこそ栄養ドリンクにはビタミンB群配合のものが多いのです。
 
また、8つあるビタミンB群はお互いを助け合って働いているので、ひとつでも欠乏すると、総合の効果が低くなります。
 
つまり、ビタミンB群は全部一緒にとるのが、いちばんパワフルに働きます。
ビタミンB群は主に、貝類や豚肉、胚芽米や玄米などに含まれています。
 
肩、腰、目には「貝類」
 
 疲れの代表に、「肩がこる」「腰が痛い」「目が疲れる」といったことがあります。
これらは、「筋肉系」の痛み。
これらの痛みは、鉄分不足(つまり、酸素不足)からくる疲労感とは別のものです。
 
 筋肉には末梢神経というものが張りめぐらされています。
末梢神経とは、筋肉以外にも腰から脊髄まで、体の隅々に行きわたっている神経のことで、体中に情報を伝える役割を担っています。
 
 「肩がこる」「腰が痛い」「目が疲れる」といったこれらの症状は、末梢神経がボロボロになったときに起こります
ボロボロの原因のひとつが、同じ姿勢をずっと続けたときに、筋肉が固まってしまうこと。
つまり、デスクワークだとこの状態がいちばん起こりがちです。
固まった筋肉が末梢神経を傷つけているのです。
 
 末梢神経を修復するためには、ビタミンB群が欠かせません。
ビタミンB群は貝類、豚肉、胚芽米や玄米などに多く含まれています
サンドイッチやパスタは具が少ないので、ビタミンB群は不足しがち。
疲れは悪化するばかりです。
 
 デスクワークが多い人は、貝類や豚肉を意識してとると肩や腰、目の疲れに効くでしょう。
「「食事」を知っているだけで人生を大きく守れる より」
 
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
 現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経(手・足)の不調はもちろん、中枢神経(脳・脊髄)の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
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