幸せホルモンはメラトニンのもと

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幸せホルモンはメラトニンのもと
 
老化と並んで悩ましいのが、さまざまなストレスです。
 
私たちは生きている間、大なり小なりのストレスをどう解消するかという問題を解かないといけません。
解消するというより、いかに付き合うかと表現するといいでしょう。
ストレスとの付き合い方を誤ると、老化が大きく進んでしまうこともあります。
 
ストレスの緩和に関係するのがセロトニンというホルモンです。
 
セロトニンは脳内のセロトニン神経から分泌されるホルモンであり、脳の働きを左右すると同時に元気にさせる役割を持つことから「幸せホルモン」とも呼ばれます。
 
こりセロトニンメラトニンとも重要な関係があります。
 
夜になり、セロトニン酵素が働きかけるとメラトニンに変わるのです。
 
日光を浴びる重要性についてはお話しましたが、日光の照射はセロトニンの分泌を促し、それが睡眠中に働き始めるメラトニンの材料となります。
 
私たち人間は、昼間に起きていて、夜に寝るのが一般的ですが、起きている時間帯はセロトニン、寝ている時間帯はメラトニンが働いているということです。
この二つはまるで双子の兄弟みたいな関係です。
いずれも、体に活力をみなぎらせたり、老化を防いだりするために大きな役割を果たしています。
 
朝の日光照射がセロトニンを増やし、夜の十分な睡眠がメラトニンにいい働きをさせる
どちらかが不十分でも健康や活力は生まれません。
 
うつ病の治療にはセロトニンが擬似的に増える薬が使われたりもしますが、これもその特性を考えた上のこと。
裏を返せばうつ病を予防するためにはセロトニンを脳内でつくり出すようにすることが大切になります。
 
ちなみにセロトニンの材料にトリプトファンという必須アミノ酸があります。
この必須アミノ酸は体内でつくり出せないので、私たちは食べ物から摂取するしかありません。
 
食品100グラム当たりのトリプトファン含有量が多いものとして、納豆、そば、牛乳、大豆、プロセスチーズ、たらこ、くるみ、肉類、アーモンドなどが挙げられますので、ぜひ食生活に積極的に取り入れてください。
また、ビタミンB6もセロトニン合成には必要ですが、これはにんにく、レバー、赤身の魚、ピスタチオ、ゴマなどからとることができます。
 
ところで、セロトニンは幸せホルモンと呼ばれるだけあって、癒される時、そして、リズム運動をしている時などにたくさん出てきます
 
 家族やペットとのスキンシップ
 ウォーキング、ダンスなどのリズム運動
 ゆったりとした腹式呼吸
 好きなものをよく噛んで食べる
 好きなことをして、ストレスを減らす
 
だから睡眠と食生活に気をつけて、ゆったりと、できるだけ楽しい時間を過ごすこと。
そこに適度なリズム運動を加えると、セロトニンを味方につけ、ストレスを緩和することができるのです。
 
そして、セロトニンがもとになってできるメラトニンは、発生したフリーラジカルを夜中に取り除き、老化防止に働いてくれるという素晴らしい一日のサイクルが完成していきます。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
 
ビタミンB12について?
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