食欲調整ホルモン
食欲調整ホルモン
食欲抑制のレプチン、食欲増進のグレリン
生きていく上で不可欠な食事ですが、食欲系のホルモンとなると、すぐに浮かぶのがレプチン、そしてグレリンです。
レプチンは、肥満遺伝子を研究する途上で発見された、脂肪細胞によってつくり出されるホルモンであり、食欲を抑える(肥満を抑制する)働きがあります。
それに対してグレリンは、胃から分泌されるホルモンの一種ですが、食欲を促進させる働きや胃酸の分泌を促進する働きがあります。
食事を三食きちんととる、そのほかにも規則正しい生活をする、ストレスをできるだけ軽減する、そういう生活習慣でレプチンは速やかに分泌されやすくなります。
ちなみにストレスが増えるとレプチンが下がる、つまり食欲が抑えにくくなります。
これが「ドカ食い」などの状況を生み出します。
ではレプチンが分泌されてグレリンが減れば、それでいいのかと言えば、そうではありません。
グレリンは成長ホルモンを促進する働きがあるからです。
強いストレスがかかるとグレリンが下がることもあり、その場合、傍目には「あの人は悩みっぱなしで食欲が湧かないみたい」と見えることになります。
レプチン、グレリンは、私たちの食生活においてとても重要な役割を果たす「食欲調整ホルモン」というわけです。
なぜ30回噛んで食べるのがいいのか?
そこで気をつけるべきこと。
それが加齢とともに二つの食欲系ホルモンのバランスが崩れやすくなる、という事実です。
レプチンやグレリンもほかのホルモンと同様に、若いころより減少傾向を示します。
本来の機能としては、過食になるとレプチンが増加し、お腹が減った状態だとグレリンが増加します。
まさに理にかなったホルモンです。
そこで提案したいこと、それが「30回噛んで食べる」方法です。
いずれの食事でも、なるだけ30回は噛んで食べる習慣をつけてください。
レプチンは分泌スピードが遅いので、早く食べること、たくさん食べること、その二つをセットにすると、レプチンがまともに分泌されないうちに血糖値が上がります。
このような状態が続くと、糖尿病などの生活習慣病につながります。
まさに、食習慣によっても生活習慣病は起こりえます。
ちなみに30回かむように心がけると、食事全体の時間に照らすと、だいたい30分くらいになります。
医師が「よく噛んで、ゆっくり食べて」と指導するのは、消化しやすくなるというだけでなく、ホルモンが分泌されやすくなるという、ダブルのメリットがあるからです。
早食いが習慣となっている人もいると思います。
そういう方は「早食いはインスリンのムダ遣い」という事実を知ってください。
早食いは、食欲が満たされる信号がちゃんと届く前に食べますから血糖値の上がりも早くなります。
すると本来、血糖値を下げるために働く制御ホルモンであるインスリンがムダにたくさん使われます。
そらに「ドカ食いは老化、肥満、糖尿病のもと」という事実も頭に置いてください。
ドカ食いすると急速に血糖値が上がります。
また、インスリンには過剰になった糖分を脂肪に変えてしまうという働きもあるのです。
結果として、インスリンが過剰に分泌される状態が続くと、老化が進みやすくなり、肥満、糖尿病などになりやすくなるのです。
これらの事実をきちんと理解すれば、食事のあり方が劇的に変わるのではないでしょうか。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
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この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
ビタミンB12について?
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