血糖値を左右するホルモン

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血糖値を左右するホルモン
 
生活習慣は、「血糖値」にも影響をおよぼします。
 
健康診断をうけると気になるものですが、この血糖値というのは、血液中における「ブドウ糖の濃度」です。
 
私たちが生きていく上で欠かせないものの一つが糖分ですが、その糖分は時に、私たちの健康をおびやかす原因ともなります。
 
一般的に、血液中のブドウ糖濃度が過剰であれば、「高血糖」、低ければ「低血糖」と呼ばれますが、じつは、私たちの体には血糖値を上げるホルモンは数種類あるのに対して、血糖値を下げるホルモンは一つしかありません。
 
それがインスリンというホルモンです。
 
なぜ、血糖値を下げるホルモンは一つしか備わっていないのでしょうか。
 
それは、人類が歴史上、つねに飢餓の状態にさらされていたという事実と関係しています。
飢餓に対抗するためには、血糖値を上げるホルモンの必要性は高く、遺伝子にいくつも組み込まれましたが、血糖値を下げる必要性は低かったのです。
 
ところが現代では、まったく環境が変わってしまいました。
 
カロリーの高い食品がレストランでも食卓でもあふれかえり、ちょっと油断するとだれもが食べすぎてしまいます。
このような時代では、私たちは血糖値を下げるホルモンであるインスリンを、上手にコントロールすることが難しくなっているのです。
 
ここでぜひ知っておいていただきたいのは、私たちの生活習慣が、インスリンのコントロールに深く関係しているという点です。
 
まずは睡眠です。
じつは睡眠時間が短くなり、質が低下することによって血糖値は上昇することがわかっています。
 
また、粗食を心がけて規則正しい生活リズムを刻み、毎日の生活習慣に気を配っていれば、私たちのホルモン・バランスが極端に乱れることはありませんが、不規則な時間帯に暴飲暴食をしたり、GI値の高い(血糖値の上がりやすい)食生活を日常的に続けていると血液中の血糖値が急に上がるような状態が増えてしまい、血糖値を下げるために働くインスリンがどんどんオーバーワークになっていきます。
 
血糖値の高い状態が日常的に続くと、血糖値を下げるホルモンというのは、このインスリン一種類しかありませんので、その効きが悪くなったり、あるいはインスリン自体が枯渇してしまい、糖尿病になるリスクが高まってしまうのです。
 
糖尿病は、全身に張りめぐらされている毛細血管を蝕み、全身的に老化を進めてしまい、場合によっては死をもたらす危険な病気です。
 
ぜひこの機会に食生活と、生活習慣を見直してほしいと思います。
 
また、インスリン自体に老化を促す作用があるため、その意味でも、できるだけインスリンを出さない生活習慣が、老化を防ぐためには重要となります。
 
ちなみにGI値というのは、グリセミック指数(炭水化物が糖に変化するスピードを示す数値)のことです。
 
GI値の高い食品は、白米、バナナ、大福、ジャガイモ、うどん、食パンなどであり、逆に低い食品は、ブロッコリー、納豆、アーモンド、ほうれん草、リンゴなどです(果実や野菜の大半は、GI値の低い食材だと思ってください)。
 
血糖値を急に上げないようにするためにも、積極的にGI値の低い食品をとるように心がけてください。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。
肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。
 
 つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。
なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。
イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
 
確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
 
また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸たんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながることにもなります。
 
ビタミンB12について?
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