過剰症や欠乏症の多くは、例外的に極端に摂取したり、欠乏した場合に起こります

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過剰症や欠乏症の多くは、例外的に極端に摂取したり、欠乏した場合に起こります
 
ビタミンCに代表される水溶性ビタミンは水に溶けやすいため、体内で必要な分だけ使われると、余分にとったものは尿や汗として排泄されてしまいます。
 
したがって、水溶性の場合は、ビタミンの過剰摂取の心配はないといわれています。
 
ただし、B6、ナイアシン葉酸は過剰症が認められ、上限値が定められています。
 
過剰症の多くは、例外的に極端に大量摂取したケースです。
 
たとえば、上限値を超えた量を長期間とり続けた場合、あるいは、上限値の数十倍から数百倍を1回の摂取で大量摂取した場合などに起こるといわれています。
 
またビタミンの効力を過信して、あまり食事をとらない場合にも、過剰症に似た症状が出るという報告があります。
 
反対に、欠乏症と診断されるほど、体内のビタミンが著しく不足している場合には、治癒効果を目的として上限値を超えるより多くの量のビタミン摂取が必要とされる場合があります。
 
ふだんの生活で、3食きちんとした食事をとり、栄養所要量で定められた上限値の範囲を守ってさえいれば、過剰症の心配は起こらないと考えてよいでしょう。
 
サプリメントなどを使う場合は、体の様子を確認しながら上手に利用します
 
サプリメントなどの栄養補助食品からビタミンを摂取する場合は、通常は、薬と併用してもほとんど差し支えありません。
 
ただし薬や病気の内容によっては食事の制限があるので、注意が必要となります。
 
たとえば、ビタミンKは、多量に摂取すると狭心症患者に使用される血栓症予防薬ワーファリンの効果が低下するといわれています。
 
ビタミンDは多くとり過ぎると心疾患の作用が増し、中毒症状に陥る恐れがあります。
 
症状の出る、出ないは、個人差があるため、一概にいえませんが、それらを併用する場合は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
 
サプリメントを使用する場合は、体の様子を確認しながら上手に利用したいものです。
「ビタミン・ミネラルの本 より」
 
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脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
 
ビタミンB12について?
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