「脳の老化は止められない」は間違い
年齢を重ねるにつれ、若いときよりも頭が働かなくなってきた実感を味わっている方は多いのではないでしょうか。
「加齢で脳の機能は落ちていくもの」と、当たり前のように思っている方も少なくないと思います。
脳細胞は増えることはなく、死滅し続けていくだけといわれていたこともあって、「脳の老化は止められない」というのは、もはや覆せない事実のように語られています。
しかしそうではありません。
どんなに高齢になろうと、衰え知らずの脳でいられることはできるのです。
老化は起こっているとしても、最後までしっかりとした脳を維持し、認知力を保つことは不可能ではありません。
脳は、お母さんのお腹の中にいる胎児のときからつくられはじめるといわれています。
妊娠7週ぐらいには、後に脳となっていく神経細胞の約8割がつくられ、妊娠11週ぐらいにはすでに「大脳」「小脳」「脳幹」の三つに分かれはじめて成長していきます。
中でも急速に発達していくのが「大脳」(もっとも体積の大きな部位が「大脳」で、脳全体の80パーセントを占めています)です。
そして、その中で、もっとも重要なのが「前頭葉」です。
とくに「前頭葉」の「前頭前野」と呼ばれる部分は、話す、考える、意思決定する、判断する、集中する、理解する、行動を制御する、新しいものを創造する、情動をコントロールする、コミュニケーションをとる、記憶をコントロールするなど、いわゆる“人間らしい”高度な動きを司っていると考えられています。
人間が他の動物と違うのは、考える脳をもっているからとよくいわれますが、その考える脳がまさにここです。
そして最後の最後に発達するのが、人間らしさと直結しているこの「前頭葉」の領域です。
12歳で大人になる脳は、骨や筋肉の成長と比べるとかなり早熟といえるでしょう。
そして残念なことに、早熟なぶん、老化もまた他の体器官より早くはじまってしまいます。
それがいつからかといえば、大人の脳として完成した直後から。
すなわち、できあがるとすぐさま加齢による萎縮が起こりはじめるのです。
しかも真っ先に老化をはじめるのはなんと、いちばん最後に発達を終えた「前頭葉」からなのです。
脳の萎縮とは、脳細胞が減っていくということです。
もちろん、大人の脳として完成 した瞬間から脳の老化がはじまるといっても、そのスピードはゆるやかですし、すぐさま脳機能に何かの影響が出てくるわけではありません。
それに脳にはまだまだ解明されていない能力がたくさんあります。
老化のはじまりが早いとはいえ、脳のもつ力はいまだ未知数です。
だから、あまり不安になる必要はありませんし、むしろ脳の健康を保つためにも不安や心配はもたないようにしたほうがよいのです。
「らくらく認知症予防法 生涯健康脳になるコツを教えます! より」
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ビタミンB12は、タンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若返りにもつながることにもなります。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に大切な栄養素です。
ビタミンB12は、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
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