糖尿病―ビタミンB1、B2、C、Eの積極的な摂取が大切です

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糖尿病―ビタミンB1、B2、C、Eの積極的な摂取が大切です
 
1日3食規則正しい食事を習慣とし、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよくとる
 
成人の7人に1人は疑いがあるといわれる糖尿病は、血糖を下げる働きをするインスリンというホルモンが不足するために起こる病気です。
 
糖尿病の治療の基本は食事療法です。
食事を改善し、生活に運動を取り入れる運動療法を行っていけば血糖値を低下させることができます。
 
食事療法で大切なことは、食べ過ぎをやめて総カロリーを控える、1日3食規則正しい食事をとる、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよくとるなどです。
 
糖尿病では特にビタミンB1とCの血中濃度が低値になります。
 
糖尿病をビタミンで予防することはできませんが、糖尿病の合併症の予防には、ビタミンCやEといった抗酸化ビタミンが有効です。
 
糖尿病にかってしまった場合、糖代謝だけでなく脂肪の代謝バランスも崩れるため、ビタミンB1、B2、C、Eの積極的な摂取が大切です。
 
血糖値が高いなど糖尿病予備軍の方も、ビタミンC、Eなどの抗酸化ビタミンをとることで、膵臓の機能を低下させる活性酸素の速やかな消去に役立ちます。
 
潜在的には500万人に及ぶ糖尿病患者数
 
血糖値が高いなど糖尿病予備軍には
(1日におすすめのビタミン推奨量)
ビタミンC……500~1000mg
ビタミンE……100~300mg
ビタミンB1……20mg
ビタミンB12……2.5mg
※クロムには耐糖機能低下作用があり、インスリン分泌を改善します。
マグネシウムは高血圧・動脈硬化・糖尿病の改善に役立ち、
銅は脂質・糖代謝に関与し、不足すると糖尿病などに影響が出ます。
 
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「ビタミン・ミネラルの本 より」
 
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ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。
認知症の方に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
最近では、ケタ違いに大量のビタミンB12を摂取することで、脳神経系にさまざまな効果が認められることがわかってきました。
脳神経系への積極的な作用を期待するには、1日に3000μg(マイクログラム)をとるよう提唱しています。
 
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、補った方が良いとされています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12について?
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