健康志向が強いほど、脳疲労になりやすい

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健康志向が強いほど、脳疲労になりやすい 
 
健康志向の方やダイエットに熱心な人、あるいはベジタリアンの人というのは、「体にいい」ということをやっているから疲れ知らず……などと思ったら大間違いです。
なぜなら、その熱心さがゆえに、逆にストレスを抱えて“ホルモンタンク”を浪費し、脳疲労になりやすい傾向があるのです。
栄養学の面でいえば、肉を控えている場合、そもそも摂取しているタンパク質の量か少ないことがあります。
「植物性のタンパク質を食べているから大丈夫だ」という人もいるのですが、絶対的なタンパク質の量は、やはり足りていないことが多い。
じつは野菜だけで健康的に生きている人は、「肉のタンパク質からつくられるアミノ酸を植物から生成できる腸内細菌を持っている」という説があります。
腸内細菌・微生物分類学の第一人者、辨野義己博士によると、パプアニューギニアのとある民族は、腸内に窒素やアンモニアを利用してアミノ酸の一種を生成する細菌を持っており、ほとんどサツマイモだけの食事でも筋肉隆々の肉体を維持しているそうです。
けれども、こうした特別な細菌をどれだけ持っているかは、人それぞれ。
だから「ベジタリアンは健康的」というポジティブな面に隠れて、実際は病気になってしまう人も少なくありません。
 
しかも健康志向が強いと、身体疲労や脳疲労の兆候が出てきても、「自分は体にいいことをしている」という意識が高く、なかなか他の意見を受け入れないことがあります。
あるいは肉などを食べたくなっても、「絶対にいけない」と我慢をしたり、たまに食べようものなら「健康に悪いことをしてしまったなあ」と後悔したり……。
むしろこうしたストレスによって、“ホルモンタンク”が余計に使われてしまい、疲労を生んでしまう可能性もありえるのです。
 
さらに、健康志向が強い人は、完璧主義的な側面も持ち合わせていることが多いのです。
たとえば、仕事で失敗をしたときなどを想像してみてください。
「あー、どうしよう失敗しちゃった」といつまでもクヨクヨする人もいれば、「次からは気をつけよう」などと、切り替えの早い人もいます。
当然、後者はあまりストレスを感じないから、疲労にはなりにくい。
前者はいつまでも心がモヤモヤして、“ホルモンタンク”をどんどん使い尽くしてしまうわけです。
ここで紹介している知識でも、やはり受け取り方には気をつけてほしいところがあるのです。
糖分が悪いという話は、これまでも何度も出てきました。
また、アルコールの飲み過ぎは心身を疲労させます。
 
たとえば結婚式の披露宴に招待されたとしましょう。
体によくないとされるお酒は、たっぷりと勧められますし、ケーキだって最後には出てきます。
すると完璧主義の人は、「お酒は適度にしないと、体を害するからダメだな」「ケーキは食べなきゃいけないけど、どうしようかな。これでまた糖分が溜まるなあ……」なんて、妙にクヨクヨなやんでしまうわけです。
そうしたクヨクヨがストレスとなり、積み重なってやがては疲労の原因になっていきます
「まあ、今日は無礼講だからよし、明日は1日、お酒を飲まないようにしよう」
「縁起物だから。たまにはケーキだっていいじゃないか!」
そんな余裕を持つほうが、ストレスは抱えず、“ホルモンタンク”にも余計な仕事をさせず、結果として疲労になりにくいのです。
「ああじゃなきゃだめだ」「こうしなければならない」と、とかく完璧主義で例外をゆるさない人は、脳疲労を起こしやすくなります。
例外はいくらでもゆるし、自分に対して甘くなる……そうできる人になれれば、深刻な脳疲労に陥ることはほとんどありません。
 
同じように、がんばり過ぎてしまう人も、疲労には要注意です。
とくに男性で、責任感が強く、仕事を多くしょいこみがちな人。
 上司から命令されると「やらなきゃ」と思い、お客さんからの要望があれば、とにかく叶えようと必死に考える人。
もちろん仕事を成功に導くには正しいことでしょうが、緊張状態で動くことが多くなり、身体疲労も強く出てくるようになります
当然ながら、同じようなことは女性のビジネスパーソンにも言えるでしょう。
ただ一般的には女性の場合、少しでも体の異状を感じたら、病院に来てくれるのです。
医院でも、疲労をうったえる患者さんには、圧倒的に女性が多くなっています。
当然、同じくらい、あるいは割合を考えればずっと多くの疲労感をうったえる男性ビジネスマンがいるはずなのですが、とくに中高年の人になると、「疲れなんてそのうちとれる」「今は仕事が忙しいから」
と我慢してしまう人が多くなるわけです。
結果、脳疲労が深刻化してうつの症状が出てきたり、命に関わる身体疲労へとつながって、ある日バタッと倒れてしまうこともあります。
 
がんばってしまう気持ちはわかりますが、体を休めて、最善の結果を出せる状態に戻すのも重要な責任なのです。
 
※抗ストレスホルモン(コルチゾール)は、「副腎」という器官から血管を通し、体中に運ばれていきます。
抗ストレスホルモンの貯蔵場所、ここでは“ホルモンタンク“と呼んでいる場所も、その副腎を指しています。
「最高の疲労回復法 より」
 
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
 
血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
 
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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