
肌の毛細血管に必要なのは「鉄」と「亜鉛」
●コラーゲンよりも重要な3つの栄養
肌のツヤ・弾力をつくっているのが、よく知られている「コラーゲン」というタンパク質です。
これがちゃんと体で生成できれば、疲労のたまった肌も元気になっていくでしょう。
しかし、コラーゲンの入った食べ物を食べたり、コラーゲンを体に塗ったとしても、ほとんど効果はありません。
コラーゲンは吸収されませんし、食物として摂取しても必ず体内で分解されます。
つまりコラーゲンを外部から摂取してもまったく無意味というわけです。
逆に言えば、コラーゲンは体内で作れるので、そのために必要な3つの栄養素を摂るだけでいいのです。
それは「アミノ酸(タンパク質)」「ビタミンC」、そして「鉄」なのです。
●鉄を補充すれば“ホルモンタンク”を浪費しない
「コラーゲン」と言われてイメージするのは「ぷるぷるした肉」という人も多いのではないでしょうか。
タンパク質が必須の栄養素なのは間違いありませんが、多くの人が見落としがちなのが、「鉄」なのです。
現代人の体を検査すれば、その多くは鉄分が不足しています。
鉄は、たしかに過剰に摂れば毒性もあり酸化作用もあるもの。
多く摂りすぎれば活性酸素を増やし、“ホルモンタンク”を浪費する一因にもなります。
「ビタミンC」などは野菜などからも少しずつ摂取することができます。
「お肌にはビタミンC」などと宣伝する飲料もありますが、それに加えて鉄もとっていかなければ効果は少ないでしょう。
●亜鉛が健康な肌を作っている
そして、作られたコラーゲンの維持も血流も高め、“ホルモンタンク”の浪費を抑えるためには重要です。
そのために必須のものは「亜鉛」。
これまで亜鉛と皮膚の関係は不明なままでした。
しかし、共同研究グループは、皮膚における生理機能が不明であった「ZIP7」と呼ばれる亜鉛を運ぶ物資に注目。
マウスと培養細胞を用いて研究を重ねたところ、「ZIP7」がなくなると、亜鉛不足になった皮膚はコラーゲンをつくる細胞が減少し、著しく薄くなることがわかったのです。
亜鉛を運ぶ「ZIP7」が皮膚のコラーゲン維持に必要であることを解明したのです。
「ZIP7」についてはまだ研究途上ですが、亜鉛の不足が肌のコラーゲンへ直接影響することがはっきりとわかりました。
ただし、抗ストレスホルモンが少なくなり「疲れが抜けない」と感じ始めている人は、亜鉛不足、必要摂取量よりも多めにとっていくことも必要です。
1日に必要な亜鉛の量は成人男性で約10ミリグラムとされていますが、成人ならば40ミリグラムまでは上限として摂取できます。
食事とともに、安価なサプリなどで上手に補っていくといいでしょう。
※抗ストレスホルモン(コルチゾール)は、「副腎」という器官から血管を通し、体中に運ばれていきます。
抗ストレスホルモンの貯蔵場所、ここでは“ホルモンタンク“と呼んでいる場所も、その副腎を指しています。
「最高の疲労回復法 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。
ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。
そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。
その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。
また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。
このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。
ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
ビタミンB12について?
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!