こり、痛みの陰には「栄養不足」が隠れている

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こり、痛みの陰には「栄養不足」が隠れている
 
一般の整形外科では、栄養という面から患者さんを診ることはまずありません。
 
こんな患者さんがいました。
膝に痛みが出て、まず近所の整形外科を受診したのです。
レントゲンを撮ると骨の変形があり、そこで処方されたのは湿布と痛み止めでした。
 
しかし痛みはとれず、患者さんは別の整形外科を訪れました。
そこでは注射をしたそうですが、一時的な効果しかありません。
さらに別の整形外科にかかり、物理療法を受けましたが、結果は同じ。
痛みがなくなることはなかったのです。
 
そんな体験をしたあと、患者さんはクリニックに来院されました。
足を触ってみると、膝の痛みがある大腿(太もも)がげっそりとやせていました。
筋肉がすっかり落ちてしまっていたのです。
痛みの原因はそこにある。
筋肉がないため踏ん張りがきかず、膝に負担がかかり痛みが出ているのだと考えました。
 
必要なのは筋肉をつけること。
そのためのトレーニング、そして筋肉をつける栄養を供給する食事です。
 
触診して筋肉の状態を知り、食事内容を聞き、血液検査をして栄養の状態を知る。
その結果によって、栄養不足を解消するための食事指導をおこない、必要ならサプリメントをすすめる。
さらにはトレーニングで筋肉をつけていく。
すぐにもその方向が模索されるべきだと思います。
 
筋肉が衰えると、膝の関節が正しい動きをできなくなり、その結果痛みが出ている状態になります。
これは寝たきりに向かって進んでいるといっていいでしょう。
その時点では歩くことができても、歩くことによって今度は軟骨が磨耗して痛みはひどくなるはずです。
 
そして、いずれは歩くことができなくなり、手術を受けるか、または寝たきり状態になってしまう。
その可能性は決して低くはないのです。
 
整形外科的な痛みの症状の根底に潜んでいるのは、ほとんどの場合「栄養不足」である、といえます。
ですから、食事、サプリメントによってそれを解消し、筋肉をつけて鍛えることが、その改善に直結するのです。
「骨と筋肉が若返る食べ方 より」
 
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ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。
 
なかでも注目が、ビタミンB12です。
古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
 
ビタミンB12は水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造を持っています。
脳はタンパク質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのためビタミンB12は血液脳関門を通過できるという特徴を持った貴重な栄養素なのです。
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調はもちろん、中枢神経の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
ビタミンB12の働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があり、実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもおすすめです。
 
ビタミンB12について?
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