病気になる前に知っておきたい免疫システムの基礎知識①

 

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病気になる前に知っておきたい免疫システムの基礎知識①

 

  • ウイルスはどうやって感染する?

 

わたしたちの「健康」に寄与する免疫システムが、ふだんウイルスからどのように身体を守っているのか、「免疫応答」と呼ばれるその仕組みを紹介しましょう。

 

 

新型コロナウイルス空気感染ではなく、飛沫感染接触感染によってほかの人に感染します

これはインフルエンザなど、多くの風邪ウイルスに共通する感染経路です。

感染者が咳をして、ほかの人がウイルスを含む飛沫を吸い込んだり、飛沫のかかった食事を食べたりすることで、ウイルスが喉などの気道の粘膜や、腸などの粘膜に到達します。

しかし、この段階ではまだ「感染」とはいえません。

 

組織に入り込んだウイルスの目的は、私たちの細胞への侵入と増殖です。

 

ウイルスは自己増殖できないため、わたしたちの細胞に入り込み、細胞を増殖装置につくり変えて、爆発的にほかの細胞へと感染を広げていきます。

そして、感染者の飛沫から次の生物に移り、また増殖を繰り返します。

 

ウイルスは粘膜のバリアを超えて細胞組織のなかに入り込み、細胞と細胞のあいだのリンパ液を移動し、細胞に侵入します。

これがウイルスの感染です。

 

  • 先手攻撃の「自然免疫」、決定打の「獲得免疫」

 

このウイルス感染に対する防衛を担うのが、さまざまな免疫細胞たちです。

免疫細胞は血流に乗って体内を巡り、ウイルスなどの異物がいないかパトロールを行っています

免疫細胞のひとつであるリンパ球はさらに、リンパ節を通じて血管からリンパ管に移動し、リンパ管内のパトロールも行っています。

 

このように免疫細胞は、全身をくまなく見回っています。

さしてパトロール中にウイルスを発見すると、ふたつのグループごとに、2段構えの防衛戦略を展開します。

 

 

最初にウイルスに戦いを挑むのが、「自然免疫」というグループ(好中球・マクロファージ・NK細胞)。

自然免疫は、異物(身体の細胞ではないモノ)を攻撃対象とし、過去に感染したことのないウイルスにも果敢に戦いを挑みます。

また、免疫細胞はそれぞれ「サイトカイン」という物質を放出し、ほかの免疫細胞を活性化したり、仲間に危険を知らせて呼び寄せたりします。

 

さらに、自然免疫の戦いのなかで獲得したウイルスの情報を分析し、効果的な攻撃を行うのが「獲得免疫」というグループ(樹状細胞・T細胞・B細胞)です。

T細胞は、役割によってヘルパー、キラー、レギュラトリーに細分化されます。

 

 

マクロファージや樹状細胞が、ウイルスの情報を「ヘルパーT細胞」という免疫応答の司令官に渡すことで、獲得免疫による攻撃がはじまります。

 

 

ヘルパーT細胞は、B細胞を活性化させるサイトカインを放出。

B細胞にこのウイルスを特異的に迎撃する抗体をつくり、攻撃するよう指示します。

 

抗体とは、いわばミサイル攻撃のようなものと考えてください。

血中やリンパ液中に無数の抗体が漂い、ターゲットのウイルスを見つけると抗体が張りつき、マクロファージなどの貪食細胞(異物を飲み込んで破壊する細胞)が食べやすいようにします。

 

こうすることで、体内で増えてしまったウイルスを減らすことが抗体の役目です。

 

 

さらにヘルパーT細胞は、「キラーT細胞」という、いわば「特殊急襲部隊」のような免疫細胞を活性化するサイトカインを放出します。

 

キラーT細胞はウイルスに感染した細胞を丸ごと攻撃し、それ以上のウイルスの増殖を防ぎます。

自然免疫でもNK細胞が同じ働きをしていますが、手当たり次第のNK細胞に比べ、キラーT細胞はウイルスの情報をもとにターゲットをしぼって動くため、より効果的にウイルス感染の収束を図ることができます

 

 

B細胞もキラー細胞も、ともに一部の細胞は「メモリーB細胞」「メモリーT細胞」となり、名前のとおりウイルスの情報を記憶した細胞としてずっと体内に残ります。

次に同じウイルスに感染した場合、すぐにB細胞が抗体を産生し、キラーT細胞が感染細胞の処理を行い、早期に感染を食い止めることができます。

「免疫力が10割 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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健康は、誰にでも平等な「発症しない対策」

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健康は、誰にでも平等な「発症しない対策」

 

いま、みなさん一人ひとりが行なっている「三密の回避」「マスクの着用」「手洗い、消毒の励行」は「感染しないための対策」であり、「他人に感染させないための対策」です。

 

 

では、「発症しないための対策」はなにか?

それは「健康であるよう努める」ことです。

 

健康であることがわたしたちの鉄壁の免疫システムをフル稼働させ、ウイルスに感染しても無症状、あるいは軽症で済ませてくれるのです。

 

 

世界や国を救うワクチンや抗ウイルス薬の開発は、個人の力だけではどうすることもできません。

でも、自分の「発症しないための対策」は、今日から自分出てきて、しかもなにより効果的なのです。

 

ワクチン接種がはじまっても優先順位が設けられます。

しかし、「健康」は人を選びません。

誰にでも平等なのです。

 

 

先天性の疾患を持つ方、すでに重度の疾患である方もいるでしょう。

しかし、どんな状態にある方も、今日より一歩でも健康になることは可能です。

 

人は老いますから、老いれば身体の機能も免疫力も低下します。

その点で、「完璧な健康」などありません。

ただ、今までより健康であることはできます。

 

 

健康でいることは、私たちが本来持つ鉄壁の免疫力を保ち、あらゆるウイルス感染症から私たちを守ることにつながるのです。

 

 

筆者自身、いまでこそ健康管理の大切さを説いていますが、40代の頃は毎日カップラーメン、365日働き詰め……。

その不摂生が祟り、50代で急性喉頭蓋炎という大病を患いました。

それを機に健康管理を徹底して腸内環境と自律神経を正し、免疫力を高く保つことを心がけています。

 

酷かった花粉症はピタッと治り、60歳を迎えるいまも病気知らずの日々を送ることができています。

「免疫力が10割 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

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サケの赤い色素が若さを呼ぶ

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サケの赤い色素が若さを呼ぶ

 

お正月の祝い魚は、土地によってちがいがあり、サケを用いるのは、主として東日本。

北陸や山陰地方では、ブリが主役となります。

サケの場合、肉質の赤さが、他の魚とはちがった、神聖でおめでたい魚と考えられていたのです。

 

赤い色には、厄除けの効果があるとか、幸運をを呼び込む力があると信じられていました。

この赤い色素は、アスタキサンチンという抗酸化成分。紫外線などで、体内に発生する活性酸素は、ガンや動脈硬化、心臓病、老化の原因になります。

その予防対策として、効果的なのが、カロチノイド色素をとることですが、中でも抗酸化力が強いのがサケに含まれているアスタキサンチンです。

 

抗酸化ビタミンとしてよく知られているビタミンEの何倍もの抗酸化力があるといわれているのです。

生涯現役で長生きする上では、大変に心強い味方といってよいでしょう。

 

アスタキサンチンは、サケの卵のスジコやイクラ、タラコ、タイやキンキ、キンメダイなど、皮の赤い魚の皮の部分などにも含まれています。

エビやカニの赤い色素も、アスタキサンチンによるものです。

 

お雑煮の魚に赤身のサケを用いることによって、1年間の無事を祈ると同時に、不老長寿も祝ったのです。

赤い色素の成分名は知らなくても、サケを食べて長寿を祈ることには、ちゃんとした裏づけがあったのです。

 

サケの脂質には、物忘れを防ぐ成分や血液のサラサラ作用の強い成分も含まれている点にも注目しましょう。

「長寿食 365日より」

 

<サケのパワー>

 

サケの一般的な旬である秋に出回るものを「秋鮭(アキザケ)」、春の終わりから夏にかけて少量出回るものを「時鮭(トキシラズ)」などと呼びます。

時鮭は時を知らずして川に上がってきたもの、白子や卵を持っていないため脂が多く、DHAやEPAも豊富に含んでいます。

サケの卵巣を原料にしたスジコやイクラには、サケにはない、目に良いビタミンAや抗ストレス作用をもつパントテン酸が含まれています。

 

★カロテノイド系色素の一種アスタキサンチン

サケの身のピンク色はエサとして食べたエビなどのカロテノイド色素の一種、アスタキサンチンが筋肉にたまったもの。

ビタミンEの500倍もの強力な抗酸化作用が悪玉コレステロールの酸化を抑え、血管壁を保護します。

 

★牛乳と組み合わせればカルシウムの吸収率アップ

サケに含まれるビタミンDには、カルシウムの吸収を促進する働きがあるため、シチューやクリーム煮など牛乳と組み合わせると、吸収率がさらにアップします。

また、サケの水煮缶は骨も食べられるため、カルシウムやカリウム亜鉛などがバランスよく摂取できます。

 

★カロテノイド系色素とEPAで動脈硬化やがん予防に

アスタキサンチンの抗酸化作用は、ストレス性免疫低下の抑制や、白内障胃潰瘍の防止に効果があるといわれています。

多くの魚に含まれているEPAやDHAは脳細胞を活性化したり、動脈硬化血栓の予防に役立ったりします。

しかし、塩ザケなどは塩分に注意が必要です。

 

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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。

ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。

完全になくすということはできません。

避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。

 

カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。

ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。

オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

 

ビタミンB1やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

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植物性食品しか食べていないと、動脈硬化になりやすい?

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植物性食品しか食べていないと、動脈硬化になりやすい?

 

とにかく野菜といえば、カラダにいいものと考えられています。

 

もちろん、野菜がカラダにいいのは確かです。

だからといって、野菜しか食べないことが本当にいいかといえば、答えは「ノー」です。

 

意外なことに、植物性食品しか食べないと動脈硬化になりやすいという報告があります。

 

実際、病院で人間ドッグを受けられた方の中には、植物性食品しか食べていない方で動脈硬化の方がときどきいらっしゃるようです。

 

なぜでしょうか。

 

それは、動物性の食品をまったく食べないと、鉄、亜鉛、ビタミンB12を十分に摂取できなくなるからです。

 

その結果、ホモシステインという動脈硬化を引き起こす物質が増えます。

 

この問題には、食事からとっているメチオニンという成分と、葉酸、及びビタミンB12が大きく関与しています。

 

メチオニン必須アミノ酸の一種ですが、代謝の過程でホモシステインに変化します。

でも、体内に葉酸とビタミンB12が十分にあれば、再びメチオニンに戻ることができます。

 

しかし、ビタミンB12は、野菜など植物性食品にはほとんど含まれていません。

 

つまり、植物性食品しか食べていないとビタミンB12が不足気味になり、血中のホモシステイン濃度が高くなって動脈硬化になりやすくなるのです。

 

卵や牛乳をとっている方は比較的安全ですが、動物性食品を一切口にしない完全なベジタリアンとなると、正直、心配です。

 

動物性食品から良質なたんぱく質の補給があれば、免疫力もエネルギー代謝もよくなります。

「老けない人は何を食べているのか より」

 

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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。

そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。

ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。

食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

 

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冬はビタミンDを積極的にとらないと、ココロも老けこむ

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冬はビタミンDを積極的にとらないと、ココロも老けこむ

カルシウムの吸収をよくするためにビタミンDが欠かせません。

とくに冬場はいっそう積極的にとる必要があります。

 

そこには、日照時間とうつ病の問題がからんでいます。

 

「冬季うつ」という言葉をご存知でしょうか。

私たちの心は、日照時間と密接な関係にあり、冬場、日照時間が短くなってくると、うつ病を発症しやすくなるのです。

 

この冬季うつには、ビタミンDの摂取が効果的という結果が報告されています。

ですから、朗らかな精神状態を保つためにも、日照時間が短くなる冬場は、干しシイタケ、サケ、サバ、イワシ、真ガレイなど、ビタミンDが豊富な食材を、意識的に食事に取り入れる必要があるのです。

 

なお、ビタミンDは食事でとる以外にも、日光を浴びることで体内で増やすことができます。

実はビタミンDは日光を浴びることによって皮膚で作られるため、「サンシャイン・ビタミン」という別名があります。

 

近年日本では、美白のためにUVカットが叫ばれ、魚を食べる機会も減っていることから、ビタミンDが不足する傾向にあるのです。

 

冬は日照時間が少ないヨーロッパの場合、生まれて間もない赤ちゃんにビタミンDが処方され、実際に飲まされている国もあります。

幼いうちからこうした対策がとられているのです。

ヨーロッパで売っている食品類などにも、ビタミンDが強化されているものがいろいろありました。

 

このように、ただでさえ不足しがちなビタミンDですが、日照時間の関係で冬場になるといっそう不足します。

鍋料理などに、魚やたっぷりのキノコを入れるなどして、十分な補給を心がけてください。

 

※ビタミンD3を多く含んでいる魚介類は、生魚であれば刺身や焼き魚にすることでビタミンDを摂取することができます。

ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、油を使って調理をすると効率よく取り入れることができるでしょう。 また、ビタミンD2が多く含まれるキノコ類ですが、乾燥しいたけの戻し汁は良い出汁が出るので、そのまま調理に使用することができます。

乾燥キクラゲの戻し汁は殆ど使われることなく捨ててしまいますが、人によってはキクラゲの戻し汁を利用して調理する場合もあります。

「老けない人は何を食べているのか より」

 

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 「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

 

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。

ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。

 

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寒い日は、首の頸動脈を温めるマフラーは必需品

 

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寒い日は、首の頸動脈を温めるマフラーは必需品

 

急激な寒暖差にご用心!ヒートショックが突然死をまねく

 

入浴中に心肺が停止して、救急搬送されて亡くなられる人は、全国に年間1万7000人いると推測されています。

そのうち約8割は、65歳以上の高齢者です。

 

日本では浴室は北側にあることが多く、冬場では暖かい部屋から廊下、脱衣所、浴室、浴槽へ移動する際、温度差が20度以上になることもまれではありません。

このような急激な温度変化(寒暖差)に心臓や血管は弱いのです。

鳥肌を立ててブルブル震えながら熱い湯につかれば、血圧の急激な上昇・下降という大きな変動が起こり、血管事故が起こりやすくなるのです。

しかも、首まですっぽり熱い湯につかると水圧で心臓や肺が圧迫されます。

その結果、意識を失って浴槽内で溺れたり、長湯しているうちに熱中症のような状態になったりします。

このような状態を「ヒートショック」といいます。

 

動脈硬化不整脈、高血圧、糖尿病などの人も、ヒートショックの影響を受けやすいので注意が必要です。

高齢者の家族を持つ人は、入浴時は声をかけ合うことも重要です。

 

手袋とマフラーが血管事故を防ぐ

 

冬場の外出時にも、急激な温度変化からヒートショックが起こりやすくなります。

コート、帽子、マフラー、手袋を着用し、寒暖差に対する体の負担を軽減しましょう。

家の中で装着してから外出すれば、血管の中の血液が急に冷やされないので、血管にストレスをかけずにすみます。

このような生活習慣の積み重ねが、血管事故の予防につながります。

 

冬場の血管事故や突然死は、浴室・トイレで起こりやすい

 

暖かい部屋から浴室(入浴中の突然死、12~1月が多い)、寝室からトイレ(冬の深夜、室温は20度以上の温度差)への移動。

急激な温度変化(寒暖差)が、血管事故を引き起こします。

ガウンなどを羽織る、靴下やスリッパをはくなど、首と足を冷やさないように、入浴前に浴槽の蓋を開けて、浴室全体を温めるなどの工夫をしましょう。

動脈硬化を予防する!最新治療と正しい知識 より」

 

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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。

ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。

完全になくすということはできません。

避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。

 

カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。

ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。

オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

 

ビタミンB1やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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「前頭前野」を活性化させる四つのルート

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前頭前野」を活性化させる四つのルート

 

さて、これまでの内容を総括しましょう。

 

「脳の疲れ」を解消する、あるいは「疲れない脳をつくる」。

そのための最終目標は、「前頭前野」を活性化させることといえるでしょう。

 

そして、そこに到達するには、さまざまなルートがあります。

 

 

第一ルートは、目の網膜から太陽光を入力し、セロトニン神経を活性化させ、前頭葉に働きかける、という経路です。

 

地球上の生命はすべて、太陽の恵みで生かされています。

部屋にこもって生活し続ける、あるいは、朝いつまでも床に入っている、最悪、昼夜逆転の生活をすることは、太陽の恵みを受けない生活です。

その悪しき生活習慣では、心身を元気にさせることはできないのです。

 

第二ルートは、歩行・呼吸・咀嚼のリズム運動によってセロトニン神経を活性化させ、前頭前野の血流を増やす、という経路です。

 

早朝、昼休み、仕事のあとに、集中してリズム運動を5~30分行なえば、セロトニン神経が活性化されて、頭も心も体もすっきりとし、意欲や集中力が高まり、ネガティブな気分が解消されます。

日常的にさまざまなリズム運動を意識して行なうと、毎日を快適に暮らせます。

 

第三ルートは、グルーミング行動によってオキシトシンの分泌をうながし、ストレス中枢を抑制しつつ、セロトニン神経を活性化させ、前頭前野に働きかける、という経路です。

 

おすすめの時間帯は、黄昏時から就寝までの間です。

仕事帰りに同僚と一杯やる。

ペットと戯れる。

食事を楽しむ。

家族との団欒を楽しむ。

読書を楽しむ。

お風呂を楽しむ。

 

また、マッサージなどで身体をケアする。

一日を振り返って明日の準備をととのえる……といったグルーミング行動が、一日の仕事が終わったときの「セロトニン欠乏脳」を改善してくれます。

元気を回復させてくれるのです。

 

最後のルートは、泣ける映像やストーリーなどを介して「直観・共感の脳」を活性化させ、前頭前野に働きかける、という経路です。

 

人は泣いたあと、脳全体がリセットされて、心にも体にも安らぎがおとずれるのです。

 

このように種々のルートを介して前頭前野に働きかけると、人は次のような体験をします。

 

・すっきりとした爽快な気分を味わう。

・過度な緊張や不安などが消える。

・怒りや敵意などが消える。

・集中力、意欲が湧いてくる。

・顔つきや姿勢がハツラツとする。

 

 

つまり、元気になれるのです。

脳の状態がよくなるのです。

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

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