植物性食品しか食べていないと、動脈硬化になりやすい?

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植物性食品しか食べていないと、動脈硬化になりやすい?

 

とにかく野菜といえば、カラダにいいものと考えられています。

 

もちろん、野菜がカラダにいいのは確かです。

だからといって、野菜しか食べないことが本当にいいかといえば、答えは「ノー」です。

 

意外なことに、植物性食品しか食べないと動脈硬化になりやすいという報告があります。

 

実際、病院で人間ドッグを受けられた方の中には、植物性食品しか食べていない方で動脈硬化の方がときどきいらっしゃるようです。

 

なぜでしょうか。

 

それは、動物性の食品をまったく食べないと、鉄、亜鉛、ビタミンB12を十分に摂取できなくなるからです。

 

その結果、ホモシステインという動脈硬化を引き起こす物質が増えます。

 

この問題には、食事からとっているメチオニンという成分と、葉酸、及びビタミンB12が大きく関与しています。

 

メチオニン必須アミノ酸の一種ですが、代謝の過程でホモシステインに変化します。

でも、体内に葉酸とビタミンB12が十分にあれば、再びメチオニンに戻ることができます。

 

しかし、ビタミンB12は、野菜など植物性食品にはほとんど含まれていません。

 

つまり、植物性食品しか食べていないとビタミンB12が不足気味になり、血中のホモシステイン濃度が高くなって動脈硬化になりやすくなるのです。

 

卵や牛乳をとっている方は比較的安全ですが、動物性食品を一切口にしない完全なベジタリアンとなると、正直、心配です。

 

動物性食品から良質なたんぱく質の補給があれば、免疫力もエネルギー代謝もよくなります。

「老けない人は何を食べているのか より」

 

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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。

そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。

ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。

食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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