「前頭前野」を活性化させる四つのルート

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前頭前野」を活性化させる四つのルート

 

さて、これまでの内容を総括しましょう。

 

「脳の疲れ」を解消する、あるいは「疲れない脳をつくる」。

そのための最終目標は、「前頭前野」を活性化させることといえるでしょう。

 

そして、そこに到達するには、さまざまなルートがあります。

 

 

第一ルートは、目の網膜から太陽光を入力し、セロトニン神経を活性化させ、前頭葉に働きかける、という経路です。

 

地球上の生命はすべて、太陽の恵みで生かされています。

部屋にこもって生活し続ける、あるいは、朝いつまでも床に入っている、最悪、昼夜逆転の生活をすることは、太陽の恵みを受けない生活です。

その悪しき生活習慣では、心身を元気にさせることはできないのです。

 

第二ルートは、歩行・呼吸・咀嚼のリズム運動によってセロトニン神経を活性化させ、前頭前野の血流を増やす、という経路です。

 

早朝、昼休み、仕事のあとに、集中してリズム運動を5~30分行なえば、セロトニン神経が活性化されて、頭も心も体もすっきりとし、意欲や集中力が高まり、ネガティブな気分が解消されます。

日常的にさまざまなリズム運動を意識して行なうと、毎日を快適に暮らせます。

 

第三ルートは、グルーミング行動によってオキシトシンの分泌をうながし、ストレス中枢を抑制しつつ、セロトニン神経を活性化させ、前頭前野に働きかける、という経路です。

 

おすすめの時間帯は、黄昏時から就寝までの間です。

仕事帰りに同僚と一杯やる。

ペットと戯れる。

食事を楽しむ。

家族との団欒を楽しむ。

読書を楽しむ。

お風呂を楽しむ。

 

また、マッサージなどで身体をケアする。

一日を振り返って明日の準備をととのえる……といったグルーミング行動が、一日の仕事が終わったときの「セロトニン欠乏脳」を改善してくれます。

元気を回復させてくれるのです。

 

最後のルートは、泣ける映像やストーリーなどを介して「直観・共感の脳」を活性化させ、前頭前野に働きかける、という経路です。

 

人は泣いたあと、脳全体がリセットされて、心にも体にも安らぎがおとずれるのです。

 

このように種々のルートを介して前頭前野に働きかけると、人は次のような体験をします。

 

・すっきりとした爽快な気分を味わう。

・過度な緊張や不安などが消える。

・怒りや敵意などが消える。

・集中力、意欲が湧いてくる。

・顔つきや姿勢がハツラツとする。

 

 

つまり、元気になれるのです。

脳の状態がよくなるのです。

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

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