脳の病気は、まだ解明できていない

 

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脳の病気は、まだ解明できていない

 

がんという病気は、ひとつの細胞の変化から説明できます。

何らかの原因でダメージを受けたDNAが修正に失敗して異常ながん細胞が発生し、勝手に自己増殖してしまうのです。

そのため、そこにあってはいけない場所で塊になったり、まわりの大切な組織を壊したりします。

 

しかし、脳の病気の多くについては、がん細胞はDNAの異常である、という公式のようなものが確立されていません

 

 

脳や脊髄の特定の神経細胞が何らかの原因で障害を受ける病気を、神経変性疾患と言います。

 

運動機能に関わる細胞を中心に侵されるのが、パーキンソン病

認知機能に関わる細胞を侵されるのが、アルツハイマー病です。

その原因はよくわかっていないのですが、ダメージを受けるプロセスは解明されてきました。

形態学的および生化学的研究で見つかる器質的な異常があるからです。

 

一方、うつ病統合失調症のように機能的な異常が起こる病気では、神経細胞変性のダメージが少なく、病気に至る道筋が目に見えにくいといえます。

つまり、神経細胞もしくは脳組織の形態学的異常が認知症ほどには明らかではないのです。

 

しかし、さまざまな画像検査が発達し、ドーパミンノルアドレナリンといった神経伝達物質を捉えられるようになったため、機能的な異常が進む形跡も次第にわかってきています。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

 

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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■酒が持つさまざまな悪影響

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■酒が持つさまざまな悪影響

 

副次的な悪影響は、まず食生活に及びます。

 

酒のエネルギーが糖尿病の一因になるだけでなく、バランスの取れた食事を取らなくなります。

カロリー過多になる一方、ビタミンや鉄分が不足して貧血になりがちなのです。

 

大量飲酒は消化器系の動きを鈍らせるため、食欲を減退させるからです。

そして酔いが覚めてくると空腹を覚え、夜更けに締めのラーメンを食べる。

健康と対極の食生活なのは明白です。

 

大量飲酒と偏食からビタミンB類の欠乏を招き、記憶障害を起こすこともわかっています。

これは一時的な障害にとどまらず、断酒したあとも続く場合があります。

 

睡眠にも影響を及ぼします。

酒を飲んで寝ると眠りが浅くなって睡眠の質が悪くなります。

睡眠時無呼吸症候群の人は、症状をさらに悪化させてしまいます。

 

アルコールには覚醒作用があるので、弱い覚醒剤だと思えばいでしょう。

だから飲むと元気が出るし、依存症になり、禁断症状もあるのです。

 

 

■一度に飲むより毎日飲むほうが、脳へのダメージは大きい

 

酒を飲む量に個人差があるように、脳への影響にも個人差があります。

飲酒後のアルコールの血中濃度に差ができるのは、アルコールを分解する酵素を肝臓にたくさん持っている人と、少ない人がいるからです。

 

たくさん飲んでも酔わないのは、分解能力の高い人です。

ほんの少し口にしただけで顔が赤くなる人は分解酵素が少ないので、脳へのダメージは飲める人よりも大きいと言えます。

 

厚労省の「健康日本21」という指針は、純アルコールに換算して1日20グラムを超えない量が望ましいとしています。

 

ビールならロング缶1本、清酒なら1合弱、ウイスキーならダブルで1杯です。

少な過ぎる、と感じることでしょう。

この量で止められないなら、その日はまったく飲まないことです。

たくさん飲むのが飲み過ぎなら、毎日飲むのも飲み過ぎだからです。

 

WHOのガイドラインでも、アルコールをひとつの項目として立て、「過度のアルコール摂取を習慣としている人には、認知症予防の観点から、飲酒量を減らすか断酒が勧められる」としています。

 

 

脳のダメージが大きいのは、一度に飲む量よりも、毎日飲む習慣です

脳の萎縮を着実に進めるからです。

休肝日」という言葉は肝臓への負担軽減から出てきたものですが、脳にもいいことです。

 

物忘れを自覚するようになったら節酒、できたら断酒が望ましい

その段階で思い切ることができれば、まだ認知症に至る前ですから、回復が望めます

 

外来でこう話します。

「人生取るか、酒取るか」で「10年後が全然違う」と。

もちろん、これは物忘れが心配になって受診した軽度認知障害(MCI)の方に対してです。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)合成と核酸(DNA)合成の両方に深く関わっています。

 

ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。

ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱の症状がみられるようになります。

東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。

認知症の方に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。

 

現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られということです。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

 

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■食生活を見直す3つのポイント

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■食生活を見直す3つのポイント

 

食生活を見直すポイントは、3つあります。

内容のバランス、次に食べ方、そして食べる量です。

 

朝昼晩の3食を一定にし、間食の習慣は止め、夜食は避けるのが、食べ方の基本

よく言われるように野菜を先に食べ、ご飯はあとにしたほうが、血糖値の急上昇を抑えることができます。

 

 

食べる量はとても大事ですが、何キロカロリー食べたらいいかという目安は、人によって異なります。

1日の行動量が違い、使うエネルギーが違うからです。

 

食べる量を決める基準は、体重です

体重が増えていくようなら、使うエネルギーに比べて摂るエネルギーが多い。

痩せていくようなら、行動量が多くて摂るエネルギーが少ないわけです。

 

体重を落とすには、まず間食や飲酒を控え、次いで、主食の量を半分に減らしてみます

逆に痩せすぎの人は、肉や魚などのタンパク質を増やします

高齢になって食べられる量が減り、そのせいで痩せてきた人は、ヨーグルトや果物を間食にするといいでしょう。

 

最終的には、「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」で割り出すBMIが23前後になるのが、望ましい食事量です。

何を食べたらいいかという観点よりも、それぞれの人に合わせたエネルギー量から理想体重に近づけていけば、代謝とバランスのいい食事になっていくはずです。

 

 

■食べる際の心得はやはり楽しむこと

 

食事に注意を払っているという自覚は、もっと健康に気をつけようというさらなる意欲につながります。

しかしこだわり過ぎてしまうと、ストレスになります。

そのバランスも肝心です。

 

食べる際の心得としては、やはり楽しむことを強調しておきます。

もちろん、好きなものばかり食べていたら栄養に偏りを生じ、生活習慣病の危険が増すので、そこは要注意です。

 

肥満は生活習慣病のリスクファクターとはいえ、トンカツは金輪際禁止という生活は味気ない。

食べたい日にはトンカツを食べ、次の日は魚や野菜を中心にして摂取カロリーを少なめにするなど、バランスを心掛ければいいのです。

 

食べることに受け身にならず、献立を工夫したり、外食の際は誰とどこで食べるか考えるといった、楽しむためのプランニングも大事です。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

 

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

 

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■食生活が豊かになり、血管は弱くなった

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■食生活が豊かになり、血管は弱くなった

 

アメリカ人が占領軍として終戦直後の日本へ来たとき、日本人はみんな小さいのに筋骨隆々としているので、驚いたそうです。

戦時の粗食の中でも身体を鍛えていたせいはあるでしょうが、脂肪分が少ない和食本来の特性も理由だったろうと思います。

 

その後、食生活が豊かになって栄養が欧米化した結果、生活習慣病が増えました。

日本人の血管は弱くなり、いまでは脳にもダメージを及ぼしているのです。

 

 

■食事はバランスが肝心

 

「青魚をたくさん食べている人は認知症になりにくい」という統計的データは、「青魚を食べていれば認知症にならない」ことを意味しないのです。

オリーブオイルが身体にいいと言っても大量に摂取すべきではないし、ポリフェノールを含むワインにしても、飲み過ぎればアルコールの害を被ってしまいます。

 

脂っこい物ばかり食べていると脂質異常症になるし、塩辛い物ばかり食べていると高血圧になるし、甘い物ばかり食べていると糖尿病になります。

その因果関係は単純ですが、逆説的に身体や脳にいいとされる物だけ食べても、栄養の偏りをもたらすだけです。

 

人間の身体は不思議です。

コレステロール値が高いのはよくないですが、コレステロール自体は脳の神経細胞の組成に欠かせない物質です。

伝達にかかわる軸索という部分は、脂質でできているからです。

必要な物質ではあるのですが、過度になると血管に溜まってしまうわけです。

 

同じように、元から体内にあったり体内で生産されたりするものは、多すぎたり少なすぎたりするとき問題になるのです。

結局バランスのいい食事、肉も食べ、野菜も食べ、魚も食べることか第一です

 

 

炭水化物をカットするダイエット法がブームですが、古来からお米を食べてきた日本人の体質には、炭水化物が必要だとわかってきました。

生活習慣病の予防や悪化防止の観点からは、特定の物を過度に摂り過ぎたり、極端に制限したりしないように注意することです。

 

体質の改善は、まず食事が基本。

1日3回食べる食事の内容で、脂肪を減らしたり塩分を減らしたりして調整すべきです。

生活習慣病に関連する数値を見ながら、悪くなってくればさらに注意し、それでも悪化すれば医療機関を受診することです。

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

 

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

 

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脳にとっては「意欲」が大事。何事もデュアル、トリプルで楽しむ

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脳にとっては「意欲」が大事。何事もデュアル、トリプルで楽しむ

 

■意欲が盛んなら感情と知能が働く

 

脳には「意・情・知」が大切です。

意欲は脳の前頭葉

感情は前頭連合野

知能は、海馬から側頭葉、頭頂葉が担当しています。

 

身体にとって大切なのが血管なら、脳にとって大切なのは意欲です

順番に言うと、まず身体全体が元気であること

次に血管が元気であること

その次に、意欲が盛んであることで感情と知能が働き、脳の健康と人間らしい生活が成り立っています

 

 

1.デュアルで楽しむことが大切

 

しかし意欲は、加齢に伴って衰えてくるものです。

脳の老化を防ぐためには、意欲をどう維持して前頭葉の活動を活性化させるか、が大切になります。

そのためのキーワードは、楽しむということです。

 

運動もゲームも、楽しくなければ成果は上がりません。

運動のところで、デュアルタスクの効果について触れました。

2つの作業を同時に行うことで、脳は活性化します

しかし、何も難しい作業に挑む必要はなく、楽しむことが肝心です。

 

 

2.旅行はトリプルで楽しい

 

デュアルを超えて、効果をトリプルにする方法もあります。

旅行に行くときを思い起こしてください。

単に「旅行に行って楽しかった」では、もったいないです。

 

まず、どこへ行って何をするか、目的地とプランをあれこれと練ります。

それから実際に行って楽しみ、帰ってきたあとはビデオや写真などを見ながら思い出を振り返ります。

一度の旅行で、三度の楽しみを味わうわけです。

 

 

3.散歩の効果を3倍にする

 

日課の散歩にも、同じ工夫を取り入れてみましょう。

まず「今日はここへ行ったから、明日はあちらへ行ってみよう。あそこの公園に行くと、どんな花が咲いているかな」と考える。

 

翌日はその公園へ行き、花を探して愛でながら歩く。

帰って来て「今日、あの花はつぼみだったけど、明日は咲くかな」と反芻してみる。

 

そうやって脳を楽しませたり刺激したりすると、単なる散歩の効果が3倍になります

計画したり、判断したり記憶をよみがえらせたりするのは、前頭葉の仕事だからです。

 

皇居の周りをジョギングするのはかっこよくてあこがれます。

じつは、車の排気ガスを吸うのは気になりますが、同じコースを回るだけでは脳はあまり働かないように思います。

せっかく同じ時間を使うなら、合わせて前頭葉を刺激するほうがお得です。

 

 

脳の健康は、何かひとつだけやっていれば維持できるものではありません

ひとつの行動に何か楽しみをプラスすることで、脳が老化するリスクを減らす工夫をすべきです

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。

脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。

40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。

脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。

死滅した神経細胞は再生されず物忘れもひどくなります。

しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。

 

物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が「卵黄」です。

 

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

 

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トランプ、囲碁、将棋、マージャンなどの対人ゲームは、脳の老化防止に効く!

 

トランプ、囲碁、将棋、マージャンなどの対人ゲームは、脳の老化防止に効く!

 

■ゲームで前頭葉を大いに使う

 

1.計算ドリル、パズル、いわゆる脳トレの有効性は疑問

 

書店へ行くと中高年向けの脳トレ本コーナーができていて、計算ドリル、漢字や四字熟語やクロスワードパズルなどが、たくさん並んでいます。

インターネット上にも、さまざまな脳トレゲームのアプリが溢れています。

 

しかし、これらの有効性に否定的です

注意力・集中力を高めたり、「これをやっていれば認知症は大丈夫」と心を落ち着かせる効果はあるでしょうが、同じ作業を単純に繰り返すだけでは脳の限られた部分しか使わず、十分な刺激にならないからです。

 

加えて、あまり楽しいとも思えません。

 

 

ミステリー小説を読んで犯人は誰か推理するのもいいですが、楽しみが自分一人で完結してしまいます。

それよりは他人とコミュニケーションを取り、喜怒哀楽を共有し、心のふれあいを通じて、これからの楽しみを話し合うことが脳を活性化します。

 

 

2.お勧めはトランプ、囲碁、将棋、マージャンなどの対人ゲーム

 

お勧めするのは、ゲームです。

 

と言っても、パソコンやスマホのゲームではありません。

これもまた、脳の一部しか使わず、活性化にはあまり役立たないことがわかっているからです。

 

 

脳を鍛えるゲームとして適している条件は、現実世界の中で人と一緒に行うことでコミュニケーションツールになること、繰り返しではないこと

そして、楽しめることです

 

すなわち、トランプ、囲碁、将棋、チェス、マージャン、ウノなどの対人ゲームです

 

マージャンと聞けば、若い頃には酒、タバコ、徹夜がつきものの不健康な遊びで、賭け事というマイナスイメージもありますが、純粋に楽しめば非常に頭を使う優れたゲームです。

いまでは老人向けに、健康マージャンが推奨されています。

 

 

これらのゲームが脳にいいのは、相手の手を予測し、それに合わせてどう出るか考え、自分の手を決めるからです。

いつも変化があり、決められた答えもありません。

推察し思考して判断を下す作業の連続は、大いに前頭葉を使います。

 

頭を使い、感情が豊かになり、勝ちたいという意欲も増す。

相手とコミュニケーションを取りながら、人間にとって一番大切な社会性を高めることができるので、脳トレにうってつけです。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。

脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。

40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。

脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。

死滅した神経細胞は再生されず物忘れもひどくなります。

しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。

 

物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が「卵黄」です。

 

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

 

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社会的に孤立しないように、本人も周囲も気をつける

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社会的に孤立しないように、本人も周囲も気をつける

 

■社会的孤立は男性には深刻な問題

 

社会的孤立は、身体と脳に廃用的退化を引き起こし、心理的にも孤独感が増すなど、負のスパイラルになりやすいのです。

 

とくに重要なのは、社会的孤立は、男性において特に深刻な問題です

定年退職と同時に、仕事も付き合いもなくして孤独に陥りがちだからです

その点は女性のほうが、仕事以外にも趣味や地域のつながりなどで、自分の持ち場を得ている人が多いようです。

 

 

男性の場合、退職したと思ったら認知症になってしまう人もいます

これは突然発症したのではなく、ゆっくり進行していた病状を、脳の代償機構が意欲や責任感や役割意識を働かせてカバーしていたためと考えられます。

 

気持ちの張りがなくなった途端、火事場の馬鹿力的なタガが一気に外れてしまい、元々あった病気が表に出てくる。

それが、周囲からは劇的に見えるだけです。

アルツハイマー病やレビュー小体型認知症パーキンソン病など神経系の変性疾患は、徐々に進行するからです。

 

*レビー小体型認知症認知症の中で2番目に多い。レビー小体と呼ばれる線維性のタンパク質の異常な円形構造物が脳に蓄積すると、神経細胞に変性が現れ、脱落が生じて起きる認知症

 

 

一方、脳梗塞などが原因になる認知症は突発的です。

神経の老化はゆっくりですが、血管の老化は急激で、突然詰まったり破裂したりするのです。

 

 

社会的孤立に関連する病気として、うつ病があります。

 

原因は正確にわかっていませんが、ストレスによる海馬の萎縮や、脳内の神経伝達物質で気分に関わるノルアドレナリンセロトニンの低下によると考えられています。

 

アミロイドβが関わっているという説もあります。

適切な治療によって回復する人も多いですが、疫学的には認知症に1.7倍なりやすいというデータがあります。

認知症へ移行する例は、高齢者に目立ちます。

 

軽いうつ状態である適応障害を患う人も増えています。

ストレスを感じやすい性質の人がストレスの多い環境に置かれると、自律神経に異常が出たり、眠れなかったり、精神的に不安定になったりします。

言い換えれば軽いうつですが、長引くと本当のうつ病になってしまいます。

 

うつ病では、ノルアドレナリンセロトニンといった神経伝達物質に異常をきたし、症状としては意欲の低下などがあります。

運動や睡眠が脳の健康に個々に関わっているとすれば、聴力低下と社会的孤立とうつ病は、互いにそれぞれを巻きこみながら、脳の老化を進めます

 

 

疫学的調査結果の解釈が難しいのは、原因なのか結果なのかの判断です。

どうしても、社会的な活動性が低い老人は認知症になりやすい、という単純な結果を導きがちです。

しかし実際は、まず脳の正常老化があり、意欲の低下があり、生活習慣病や聴力低下が関連して孤立を深め、社会的な活動性が低くなって、最終的に認知症に至るケースが考えられます。

適切な運動や睡眠、聴力の維持で社会的な活動性を保てば、意と情が活性化され、脳の老化を防ぐこともできる可能性があるわけです。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

アルツハイマー認知症の方々の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

 

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