第3章 カカオ70%のチョコレートで健康に

第3章 カカオ70%のチョコレートで健康に

 

高い抗酸化力で老化を予防!

 

ポリフェノールは身体にいい」という話をテレビや雑誌などで見聞きしたことがある人は多いと思います。

 

ポリフェノール」というのは、植物が活性酸素から身を守るために作り出す抗酸化物質で、老化を抑制する効果があります。

このポリフェノールは多くの植物に含まれている成分で、チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」、豆腐や豆乳などの大豆製品に多い「イソフラボン」、緑茶の「カテキン」、コーヒーや紅茶の「タンニン」などもポリフェノールの一種です。

聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

これらは日々の食事の中でさまざまな食べ物から摂ることができます。

ポリフェノールを多く含む食材のなかでも、一般的に認知している人も多く、とくに有名なのが赤ワイン

ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が豊富で、その優れた抗酸化作用はフランス人に心疾患が少ない理由とも注目されています。

ブルーベリーもアントシアニンを多く含んでいるので、お酒が苦手な方はこちらをおススメします。

 

チョコレートは赤ワインと比べても10倍多いポリフェノールを摂取できますが、商品によっては糖質も多いので、カカオ含有量が70%以上のものを選びましょう。

 

 

ポリフェノールの役割

 

紫外線を吸収する一方で、ポリフェノールが葉肉組織の葉緑体を保護します。

 ↓

活性酸素

 ↑

紫外線の吸収によって発生した活性酸素ポリフェノールが除去し、植物自身を守っています。

 

 

ポリフェノールを豊富に含む食べ物

 

アントシアニン

赤ワイン

ブルーベリー

・カカオポリフェノール

チョコレート(カカオ70%以上)

イソフラボン

豆腐・豆乳

・タンニン

コーヒー・紅茶

カテキン

緑茶

「糖質の話 より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

 

ビタミンB12について?

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第3章 若々しくパワーの溢れる身体を作るには

第3章 若々しくパワーの溢れる身体を作るには

 

抗酸化力をアップして老化を防ぐ

 

最近話題のカルノシンという物質をご存知でしょうか?

ウナギや鶏のササミ、胸肉のほか、マグロなどにも多く含まれる健康成分で、非常に強い抗酸化作用を持つことで注目を集めているほか、「カルノシン」はAGEも強力に抑える効果があることがわかっています。

 

このように驚異的な抗酸化力をもつ「カルノシン」ですが、先述のとおりウナギや鶏肉、マグロなどを積極的に摂ることで、老化の原因物質である活性酸素を体内から取り除き、活力にあふれた若々しい肉体を作り、維持することができると期待されています。

 

 

パワー&美容効果

 

日頃から美容、健康のため、身体に気を遣っている人などにとっても嬉しい効果がたくさんあるので、天然の抗酸化物とも呼べるカルノシンを含む食べ物は非常におススメです。

 

日々の中で最近少し疲れが溜まってきているなと感じたときや、再び1週間を乗り切るパワーをつけたい人など、カルノシンを豊富に含んだウナギやマグロ、鶏肉料理をガッツリ食べて、抗酸化力をアップしてパワフルに活動しましょう。

 

 

カルノシンを豊富に含む食材

 

・ウナギ

・鶏の胸肉、ササミ

・マグロ

抗酸化物質「カルノシン」は、ウナギや鶏肉、マグロといった食材の中でも、とくに筋肉や肝臓などに多く含まれています。

 

 

カルノシンで身体を元気に若々しく

 

カルノシンを補給

 ↓

体内の活性酸素を除去

 

こんな時こそカルノシン

・溜まった疲れが取れない時

・仕事でパワーをつけたい時

仕事や遊びの疲れが溜まって、どうにもやる気が出ない時や、1週間を乗り切るためのパワーをつけたい日曜の夜など、カルノシンをしっかり摂って抗酸化力をアップしましょう。

「糖質の話 より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

 

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第3章 むくみも解消できるカリウムを摂る

第3章 むくみも解消できるカリウムを摂る

 

体液バランスを整える大事なミネラル

 

現代人の多くは味付けの濃い食事に慣れてしまっているため、いつの間にか知らず知らずのうちに塩分を摂り過ぎ、高血圧になってしまう人が少なくありません。

 

しかし高血圧も日々の食事を少し工夫することで改善が期待できるのです。

 

野菜などに含まれているカリウムと呼ばれるミネラルがあるのですが、このカリウムを摂ることによって身体の塩分を排出し、血圧を下げる効果が期待できるほか、利尿作用もあるため、身体のむくみを解消することにもつながります。

 

 

カリウムを含む食品は

 

カリウムはナトリウム(塩分)とペアで働き、細胞の中と外で体液の浸透圧を維持して、血圧や体液濃度のバランスを調整しています。

この浸透圧の仕組みを利用して、カリウムを多く摂ることで細胞内の余分なナトリウムを体外に排出し、血圧を下げることができるのです。

 

では、具体的にどんなものにカリウムが含まれているかというと、野菜や果物に多く含まれます

ただし、ご存じのとおりイモ類や果物などは糖質も多く含んでいるため、糖質制限と並行して行うなら、ホウレンソウやタケノコ、白菜、枝豆などがおススメです。

 

 

カリウム補給はこの食材で

 

◆塩分を排出できるオススメ野菜

・ほうれん草

・タケノコ

・大根

ブロッコリー

・枝豆

・アスパラガス

「糖質の話 より」

 

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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

 

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

B1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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第3章 “野菜を最初に食べると太りにくい”は本当

第3章 “野菜を最初に食べると太りにくい”は本当

 

食べる順番で血糖値も変化する

 

「食べ順」や「ベジタブルファースト」という言葉を見聞きしたことはあるでしょうか?

これは世間のダイエット法でもよく取り上げられているキーワードで、まずは野菜から食べて、そのあとは肉、魚といったタンパク質のおかず、最後は炭水化物を食べるという食事の仕方で、そうすることで太りにくくなる、ということが言われています。

 

それは人間の消化、吸収のシステムを見れば当然正解です。

先に主食であるご飯やパンと一緒にメインのおかずを食べると、血糖値が一気に上昇してしまうので、まずは食物繊維の豊富な野菜類、次に消化が遅いタンパク質の順番で食べ、血糖値の上昇を緩やかにするメリットが得られるのです。

 

また、その際、食べる時間はなるべく30分程は取り、口の中の消化酵素とよく混ざるように、1口につき30回程度は噛んで食べるのがおススメです。

レストランのコースメニューのようにゆっくり食事を摂ることで、満腹中枢に満たされてきた、というシグナルが送られます。

結果的に食べているメニューは同じでも、食べる順番を変えることで肥満予防になり、糖尿病のリスクも減らすことができるのです。

 

 

食事はまず野菜から

 

ご飯を先に食べると…

 ↓

血糖値が急上昇

 

野菜・海藻類を先に食べると…

 ↓

血糖値が緩やかに

 

 

食事の時は、食べる順番を徹底

 

■食べる順番による血糖値への影響

ご飯とサラダ、どちらを先に食べるかで血糖値の変化を調べたところ、サラダを先に食べたほうが血糖値が緩やかに上昇しました。

白飯→サラダの順

食事開始から30分後に血糖値が急上昇

サラダ→白飯の順

白飯を食べ始めた30分後に血糖値が緩やかに上昇

「糖質の話 より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

 

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第3章 いい脂質を摂ることは健康につながる

第3章 いい脂質を摂ることは健康につながる

 

いたずらに脂質を避けるのは禁物

 

「カロリーが高いものを食べると太る」と思い込んでいる人にとって、脂質はなるべく摂らないほうがよい食材と考えられています。

しかし、肥満の原因は血糖値を上げる糖質ですから、これは誤りです。

 

そもそも、いい脂質を摂ることは健康にとって大切な要素です。

脂質は単にエネルギ―源としてだけでなく、細胞膜の成分としても欠かせないものです。

私たちの身体にはおよそ37兆個の細胞がありますが、そのすべてを被う膜の成分となっているのが脂質です。

それだけに、いい脂質を摂ることはとても重要なことなのです。

 

では、どのような脂質を摂ればよいのかというと、現在は不飽和脂肪酸「オメガ3」と「オメガ9」の摂取が推奨されています。

具体的には、普段から調理にはオリーブオイルを用いた青魚を食べるようにするのがおススメです。

 

一方で。リノール酸など「オメガ6」に分類される脂は動脈硬化、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸心筋梗塞を進めることが明らかとなっています。

また、開封した古い油も老化現象の主たるものである「酸化」が進むので、口に入れないのが賢明です。

お得だからと、つい大瓶を買ってしまいがちですが、小さな瓶を早めに使い切ることが賢い方法なのです。

 

 

脂質は万能エネルギー源

 

身体をつくる3つのエネルギー源

・糖質

・タンパク質

・脂質

身体を作るエネルギー源は「糖質」「タンパク質」「脂質」のうち、「脂質」はその6割以上を担っています。

良質な脂質は糖質制限の強い味方となります。

 

 

身体にいい脂質、悪い脂質

 

脂肪酸の種類

 

<飽和脂肪酸>

・長鎖脂肪酸

牛肉や豚肉の脂身、バターなどに含まれる

・中鎖脂肪酸

ココナッツオイルやパーム油に含まれる

 

<不飽和脂肪酸>

・オメガ3系脂肪酸

えごま油、亜麻仁油、青魚などに含まれる・

動脈硬化認知症予防の効果も期待されている

・オメガ6系脂肪酸

コーン油、大豆油などに含まれる。

加工食品に多く使われ、過剰に摂ると生活習慣病の原因にも

・オメガ9系脂肪酸

オリーブオイル、べに花油などに含まれる

 

◆毎日摂りたい脂質

オメガ3系脂肪酸

◆適度に摂りたい脂質

オメガ9系脂肪酸

「糖質の話 より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

 

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第3章 ちょこちょこ食べたほうが太らない!

第3章 ちょこちょこ食べたほうが太らない!

 

同じ量なら5食や6食に分けたほうがよい

 

食事は朝昼晩の1日3食が理想で、ちょこちょこと1日に何度も食べるのは、肥満につながると思っている人も多いでしょう。

確かに朝昼晩としっかり食事をし、そのうえでお菓子などもガンガン食べていれば、当然ながら太ります。

 

しかし、同じ量であれば、まとめて食べるよりも、ちょこちょこと分けて食べたほうが太りません。

つまり、朝昼晩で食べている量を、5回や6回に分けて摂ったほうが、より太りにくくなるのです。

 

反対に一番ダメなのは、空腹でどかんと糖質を摂ってしまうことです。

たとえば、「忙しくて朝、昼と食事抜きだったので、夜にまとめて牛丼をどか食いする」なんていうのは、肥満へまっしぐらな最悪のパターンといえます。

 

肥満にならないためには、血糖値が激しく上下しないよう、上手にコントロールすることがとにかく大切です。

空腹を感じたら、適切な分量の食品を摂って、血糖値が上がり過ぎないようにコントロールしていきましょう。

 

「ダイエットのために昼食を抜いたけど、お腹が空き過ぎて夜に多めに食べてしまった」というのは、無意味どころか、むしろ害でしかありません。

間食を上手に利用していくことが、肥満を防ぐための賢い食事術と言えるのです。

 

 

糖質を一気に摂ったときと少しずつ摂ったときの違い

 

50グラムの砂糖を水に溶いたものを5分以内に一気に飲んだ場合と、3時間半に分けてちびちび飲んだ場合の血糖値とインスリン分泌量の変化を比較すると、一気に飲んだほうが血糖値も急上昇し、それを抑えるためにインスリンも大量に分泌されます。

少しずつ飲んだ場合は、血糖値もインスリン分泌量も急激な変化がありませんでした。

このデータからも、どか食いはインスリン分泌量を増やし、肥満につながりやすいということがわかります。

「糖質の話 より」

 

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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

 

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

B1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

 

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第3章 夜は糖質ゼロを目標にする

第3章 夜は糖質ゼロを目標にする

 

夜になるほど厳しい糖質制限を!

 

朝昼晩の食事配分は「3:5:2」が理想です。

日中はある程度の糖質を摂っても、そのあとに忙しく働くことで、太るリスクは減らせます

しかし、夕食にたっぷりの糖質を摂り、そのまま寝てしまうと、ほとんど動かないため、肥満になりやすいのです。

 

できれば糖質に関しては「夜は一切摂らない」くらいの心構えでいたいところ。

もちろん、現実には会社に勤めていると、接待や宴会などもありますから、なかなか糖質をゼロにするというのは難しいところでしょう。

 

ただ、そういった場合でも、シメのご飯やデザートは口にしないなど、できるだけ糖質を摂らないようにすることが大事です。

また、飲むとどうしてもシメのラーメンが食べたくなりますが、当然ながらこれは厳禁です。

 

主食を食べないと物足りなさそうと思うかもしれませんが、ご飯やパンといった糖質を減らしても、タンパク質が豊富なおかずを食べると満足できます。

 

おススメは豆腐などの大豆食品で、これらは優れた植物性タンパク質です。

ご飯の代わりにと、肉や魚といった動物性タンパク質ばかり食べ過ぎると、コレステロールが上がってしまいます。

豆類などの植物性タンパク質と半々ぐらいにするのがベストです。

 

 

1日の食事で食べる割合

 

◆朝 3割

ご飯やパンを食べる場合は、朝食に摂るのがベストです。

これから1日働くのですから、ブドウ糖も使われてしまいます。

 

◆昼 5割

昼食はしっかり食べて構いませんが、糖質はできるだけ抑えたいところ。

丼物や麺類ではなく、主菜や副菜のつく定食を食べましょう。

 

◆夜 2割

夜は食べる量を減らすだけでなく、糖質も一切摂らないのが理想。

宴会などの場合でもシメのご飯や麺はパスしたいところです。

 

 

主食の代わりに食べると良いもの

 

調理して主食の代わりに

 

・木綿豆腐

ご飯の代わりには木綿豆腐がオススメ。

ボリュームもあり、量を食べたい人にぴったりです。

 

・しらたき

しらたきは軽く茹でて臭みを抜けば、麺の代わりに使えます。

焼きそばなどの炒めものにも。

「糖質の話 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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