第3章 夜は糖質ゼロを目標にする
夜になるほど厳しい糖質制限を!
朝昼晩の食事配分は「3:5:2」が理想です。
日中はある程度の糖質を摂っても、そのあとに忙しく働くことで、太るリスクは減らせます。
しかし、夕食にたっぷりの糖質を摂り、そのまま寝てしまうと、ほとんど動かないため、肥満になりやすいのです。
できれば糖質に関しては「夜は一切摂らない」くらいの心構えでいたいところ。
もちろん、現実には会社に勤めていると、接待や宴会などもありますから、なかなか糖質をゼロにするというのは難しいところでしょう。
ただ、そういった場合でも、シメのご飯やデザートは口にしないなど、できるだけ糖質を摂らないようにすることが大事です。
また、飲むとどうしてもシメのラーメンが食べたくなりますが、当然ながらこれは厳禁です。
主食を食べないと物足りなさそうと思うかもしれませんが、ご飯やパンといった糖質を減らしても、タンパク質が豊富なおかずを食べると満足できます。
おススメは豆腐などの大豆食品で、これらは優れた植物性タンパク質です。
ご飯の代わりにと、肉や魚といった動物性タンパク質ばかり食べ過ぎると、コレステロールが上がってしまいます。
豆類などの植物性タンパク質と半々ぐらいにするのがベストです。
1日の食事で食べる割合
◆朝 3割
ご飯やパンを食べる場合は、朝食に摂るのがベストです。
これから1日働くのですから、ブドウ糖も使われてしまいます。
◆昼 5割
昼食はしっかり食べて構いませんが、糖質はできるだけ抑えたいところ。
丼物や麺類ではなく、主菜や副菜のつく定食を食べましょう。
◆夜 2割
夜は食べる量を減らすだけでなく、糖質も一切摂らないのが理想。
宴会などの場合でもシメのご飯や麺はパスしたいところです。
主食の代わりに食べると良いもの
調理して主食の代わりに
・木綿豆腐
ご飯の代わりには木綿豆腐がオススメ。
ボリュームもあり、量を食べたい人にぴったりです。
・しらたき
しらたきは軽く茹でて臭みを抜けば、麺の代わりに使えます。
焼きそばなどの炒めものにも。
「糖質の話 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?