第3章 むくみも解消できるカリウムを摂る
体液バランスを整える大事なミネラル
現代人の多くは味付けの濃い食事に慣れてしまっているため、いつの間にか知らず知らずのうちに塩分を摂り過ぎ、高血圧になってしまう人が少なくありません。
しかし高血圧も日々の食事を少し工夫することで改善が期待できるのです。
野菜などに含まれているカリウムと呼ばれるミネラルがあるのですが、このカリウムを摂ることによって身体の塩分を排出し、血圧を下げる効果が期待できるほか、利尿作用もあるため、身体のむくみを解消することにもつながります。
カリウムを含む食品は
カリウムはナトリウム(塩分)とペアで働き、細胞の中と外で体液の浸透圧を維持して、血圧や体液濃度のバランスを調整しています。
この浸透圧の仕組みを利用して、カリウムを多く摂ることで細胞内の余分なナトリウムを体外に排出し、血圧を下げることができるのです。
では、具体的にどんなものにカリウムが含まれているかというと、野菜や果物に多く含まれます。
ただし、ご存じのとおりイモ類や果物などは糖質も多く含んでいるため、糖質制限と並行して行うなら、ホウレンソウやタケノコ、白菜、枝豆などがおススメです。
カリウム補給はこの食材で
◆塩分を排出できるオススメ野菜
・ほうれん草
・タケノコ
・大根
・枝豆
・アスパラガス
「糖質の話 より」
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?