唾液が体を健康へと導く

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唾液が体を健康へと導く

咀嚼は唾液の分泌も促します。唾液には酵素をはじめ、驚くほど多くの物質が含まれていて、その分泌により、さまざまな効果がもたらされます。

歯の再石灰化を促し、虫歯を防ぐ
骨格の発育を促進する
血液中の白血球を増加させる
皮膚や肌、爪の細胞分裂を促進する
整腸を促進する
食道、胃の粘膜を保護し、これらの器官の細胞トラブルを防ぐ
活性酸素を除去する
食品添加物、農薬、環境ホルモンなどの有害物質を素早く分解する
水晶体を改善する
抗菌・抗ウイルス効果

水晶体は、眼球の内側にある凸形の透明体で、焦点を合わせるためのレンズの役割を果たします。唾液には、その水晶体を改善する働きがあるので、勉強で目を使うことの多い私の子どもたちにも、よく噛んで唾液をたっぷり出すようにいっています。

唾液の分泌を促すためには、よく噛む必要がありますが、その噛むということが、最近極めて少なくなっているようです。とくに若い人たちの噛む力が衰弱してきていて、40歳以上の世代の噛む力が50~70kgであるのに対し、10代の人の噛む力は平均40kgしかありません。この噛む力の低下は、口の周りの口輪筋を衰えさせるため、若い世代に日常的な口の「半開き」が多くなっていることも指摘されています。口の半開きは、口内が乾燥して唾液量が減るので唾液の抗菌・抗ウイルス効果が低下するうえ、常に口が開いているためにウイルスや細菌が侵入しやすく、風邪の原因となります。

さらに、口を半開きにしていると口臭が強くなります。前歯で食材をちょんちょんと数回噛んで飲み込む「リス食い」にもなりやすく、咀嚼不足による消化不良から、胃腸障害の原因になります。食べ物はしっかり噛んで唾液をたっぷり出すことが大切です。
                                 「病気にならない食事法」より

縁処 –endokoro-
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