「食べ物」からつくられる脳内神経伝達物質
その後、いくつかの反応を経て神経伝達物質に合成されます。
この絶妙な“バランス感覚”は、脳の神秘というしかありません。
興奮系が増えるのに、抑制系がつくられないと緊張感が続き、イライラや不安を感じたり、けいれんを起こしたりすることもあります。
気分を落ち着ける作用があるセロトニンは、スムーズな睡眠に入っていくために欠かせない物質ですが、これもまた、うまくつくれない人が多いのです。
その結果、うつの初期症状である睡眠障害を引き起こすのです。
なぜ、神経伝達物質の合成がうまくいかなくなるのでしょうか。
その原因の1つには、ビタミンB6の不足があります。
ビタミンB6は、合成の随所にかかわっています。
ビタミンB6が十分にないと、神経伝達物質をうまくつくることができないのです。
では、そもそも脳内神経伝達物質は、どのような仕組みで分泌されているのでしょうか。
信号の伝達が終了すると、受容体から外され、シナプス小胞に再吸収され、キープされることになります。
「「うつ」は食べ物が原因だった! より」
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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