「慢性疲労」は「前頭前野」に問題があった

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「慢性疲労」は「前頭前野」に問題があった

 

人間性の脳」である前頭前野を活性化させる方法を取り上げます。

 

人間は動物と違って、言葉を操り、論理的に思考する大脳を備えています。

 

大脳の前半部は、「前頭葉」とよばれ、言葉中枢や、体の動作をつかさどる運動中枢があります。

前頭葉のいちばん先端部が前頭前野です。

 

前頭前野が事故で破壊され、人格が変わってしまった有名な症例報告が知られています。

 

アメリカの鉄道作業員であったフィネアス・ゲージ氏が爆破作業中に事故に遭い、鉄の棒が前頭部を貫通してしまった例です。

幸い一命はとりとめて、退院することもできました。

 

彼は言葉を話すこともでき、歩行や運動機能も正常、記憶にも問題がありませんでした。

 

一見、なんの問題もないように見えましたが、再会した同僚から「昔の彼ではない」といわれるほど、「人格」が変わってしまったのです。

 

また、何かの作業に集中することができなくなり、意欲もなくなり、やたら怒りっぽくキレやすい人格に変わってしまったのです。

 

 

何かの作業に集中できない。

意欲がない。

怒りっぽくキレやすい――。

 

この状態は、まさに「慢性疲労」に陥っている状態に近いといえます。

つまり、慢性疲労に陥っている人は、人間性の脳である前頭前野に問題があるのです。

 

ゲージ氏の場合、前頭前野が事故によって損傷してしまい回復は不可能ですが、そうでない場合は、回復できます。

 

どう回復すればいいのか。

 

その基本こそが、繰り返し説明してきた、セロトニン神経」の活性化なのです

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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最近、電車の中でキレる人を見かけます。

少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。

でも、最近は違ってきています。

しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。

受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。

この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。

これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。

 

セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。

これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。

平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。

セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。

そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。

 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

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