意欲、感情、知力を司る大脳皮質

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意欲、感情、知力を司る大脳皮質

 

脳の働きには、まず運動機能があり、その先に感覚があり、さらにその先に認知機能があります。

それぞれ、大脳皮質の運動野、感覚野、連合野が担当しています。

たくさんの機能を領域ごとに分担している点も、脳とほかの臓器の大きな違いです。

 

 

一番わかりやすいのは、運動機能でしょう。

わたしたちの身体を動かしているのは、すべて脳の運動野からの指令です。

 

味や音や、何かに触れた感覚などの五感も、脳の働きです。

たとえば視野は、後頭部にある後頭葉に中枢があります。

触覚は、大脳皮質にある感覚野で感じています。

身体の各部分から脳へ情報が送られ、脳の神経細胞が反応しているのです。

足の裏がかゆいとき、実際には脳の中の感覚野がかゆさを感じているわけです。

 

 

連合野は、前頭連合野、頭頂連合野、側頭連合野に分けられます。

 

大脳皮質は、大脳を構成する前頭葉、側頭葉、頭頂葉後頭葉を広く覆っていますが、前頭葉を覆う前頭連合野こそ、サルや類人猿と人間を隔てる部分。

目標を立てたり、計画を練ったり、論理的な判断を下すのが役目です。

 

気分や感情も大脳皮質の特徴的な機能で、前頭連合野が関与していると思われます。

喜怒哀楽が豊かなのも、人間ならでは

意欲、感情、知力の3つを備えている生き物は、人間だけです

 

 

知覚や記憶や思考と、感情を含めた精神活動を総称して、高次脳機能と呼びます。

 

この高次脳機能を司っている前頭葉を中心とした部分がダメージを受けたり、異質な物質や細胞が入り込んでしまったとき、いわゆる「人が変わった」ようになる場合があります。

神経細胞のネットワークが影響を受けると、人の本来の在り方である人格が変わってしまうのです。

 

気分障害うつ病統合失調症によっても変わるし、交通事故で損傷したり、脳卒中認知症などの病気でも同じです。

 

脳の働きはそれくらい微妙で、人のすべてを決めています。

脳の移植が技術的に可能になる時代が来るかどうかわかりませんが、もしも実行されれば、移植を受けた人は以前と別の人格になるはずです。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

 

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。

あきらめずにチャレンジし続ければ、復活の日はいつか訪れるかもしれません。

 

ビタミンB12について?

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