【心得2】「マルチタスク」をやめて「モノタスク(ひとつに集中)」に

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【心得2】「マルチタスク」をやめて「モノタスク(ひとつに集中)」に

 

仕事などで常にいくつもの懸案(タスク)を抱え、忙しくあっちへこっちへと飛び回ってはいないでしょうか。

 

じつはこれ、非常に脳に疲れをためやすい習慣なのです。

 

たとえば、次のような状況をイメージしてください。

目の前でAというデスクワーク作業が間に合わなくて焦っているようなときに、Bという別の仕事の進捗具合を上司からしつこく尋ねられ、イライラしているところへCという仕事の現場でトラブルが発生したという連絡が届いて大慌てになって……。

こんなふうに同時進行の仕事をいくつも抱えて右往左往する毎日を送っていたら、当然ストレスがたまりますよね。

すなわち、こういうマルチタスクが脳を疲れさせてしまうのです。

 

そもそも、人間の脳は元来マルチタスクが苦手です。

ワーキングメモリーの話をしましたが、この「脳のメモ帳」の処理能力はそんなに大きくはありません。

同時並行的にあれもこれもと仕事に追われていたら、キャパシティがすぐにいっぱいいっぱいになってしまうでしょう。

しかも、“気晴らしにスマホやネットでも見ようか”となると、次々にメールや情報が飛び込んできて、いっぱいいっぱいのワーキングメモリーにさらなる追い打ちをかけることになります。

そういう日々を送っているうちに、処理能力が低下して、いつのまにか脳過労が進んでいってしまうわけです。

 

そして、こういった脳の情報処理能力が落ちた状態で、あれこれタスクが重なってくると、てきめんにもの忘れやうっかりミスが多くなるのです。

ワーキングメモリーの力が落ちているときにマルチタスクの仕事をしていると、いろいろなタスクに気をとられることが多くなり、どうしてもひとつのタスクに対する注意力や記銘力がおろそかになります。

これが、もの忘れやうっかりミスなど、「スマホ認知症」の症状へとつながっていくというわけですね。

 

ですから、「スマホ認知症」になりたくないなら、マルチタスクは極力避けるべきです。

脳を疲れさせたり悩ませたりするようなことはできるだけ一本化して、なるべくひとつのタスクに集中できるようにしていくほうがいいのです。

 

どうも、昨今のビジネスマンには「マルチタスクを抱えていると、仕事ができる人だと思われてカッコよく見える」というイメージを持つ人が多いような気がします。

でも、脳の健康管理の面から言えばそれは全く逆で、「決してよいことではないんだ」ということを肝に銘じておくといいでしょう。

 

あれもこれもと欲張ってはダメ。

もの忘れやうっかりミスを防ぐにはできるだけ目の前のことに集中し、ワーキングメモリーの負担をこれ以上増やさないようにしていく姿勢が求められるのです。

ぜひ、そういう仕事環境を意識して整えていくようにしてください。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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