【心得9】1日5分、ぼんやりする時間を持つ
「スマホ認知症」になる人には、脳の「ぼんやり機能」の働きを落としてしまっている人が少なくありません。
脳のデフォルトモード・ネットワークの働きを低下させてしまっているわけですね。
だから、心当たりのある人は、日々の中でなるべく「ぼんやりする時間」をとるようにしていかなくてはなりません。
もっとも、なかには「ぼんやりしたくても、どうやってぼんやりすればいいかが分かりません」という人もいらっしゃるのです。
きっと、日々ほんの数分でも時間が空けばスマホを見る習慣がついてしまっているために、いきなり「何もせずにぼんやりしなさい」と言われても、「やり方」が分からなくて戸惑ってしまうのかもしれません。
そういう方は、とりあえず「1日5分」で構わないので、何もせずにボーッとする時間を設けるようにしてください。
その5分間はスマホやパソコン、タブレットから完全に離れて、他人、メール、電話などの邪魔が一切入らない環境でひとりぼんやりするのです。
時間帯は別にいつ行なっても構いませんが、就寝前などのリラックスタイムに行なうのがおすすめ。
もし、家だと家族がいてなかなかひとりになれないという人は、昼間、公園のベンチや喫茶店などでぼんやりするのでも構いません。
あるいは、駐車場に停めたマイカーの中でひとりボーッとするのでもいいでしょう。
なお、瞑想のように細かい決まりごとは一切ありません。
姿勢は座禅でもいいし、正座でもいいし、椅子に座っていてもいい。
目はつぶってもいいし、つぶらなくてもいい。
何かを考えてもいいし、考えなくてもいい。
ただ5分ひたすらボーッとし、頭に浮かんでくるイメージや考えにゆらゆらと揺られていれば、それでOKです。
別に「無」の境地を目指そうとしたり、「体」に意識を向けようとしたりする必要もありません。
おそらく、最初は5分間でも長く感じると思いますが、日々続けているうちに徐々に慣れてくるはずです。
そして、慣れてきたら、時間や回数を増やしたり、仕事の合間や通勤途中にトライしたりするといいでしょう。
「ぼんやりする時間」は、私たちの脳を健康に維持するために欠かせないものです。
もちろん、「スマホ認知症」を防いだり治したりするのにも、「ぼんやり時間」をちゃんと取り戻すことが不可欠となります。
「ぼんやりする時間」は決して、「無駄な時間」ではありません。
むしろ、私たちの脳を健康で豊かにしてくれる「貴重な時間」なのです。
ですから、“これは自分にとって貴重な時間なんだ”という意識を持ってぼんやりに取り組むようにしてみてください。
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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