1万人の脳を見てわかったこと
○成功脳の人は
「小さな気づき」で自分を大きく変えられる
×ざんねん脳の人は
努力しても自分を変えられないと思っている
医師としてこれまでに1万人以上の脳を診断してきました。
脳診断を受けたいという人の職業や目的はさまざまです。
「自分の強みと弱みを知って仕事に活かしていきたい」という経営者、「職場の人間関係に悩んでいる」というビジネスパーソン、「自分の性格を変えたい」と悩む学生さん、あるいは自分の脳に強く興味を持つその道のプロフェッショナルや芸能人、スポーツ選手などなど。
生前の胎児から104歳までと年齢は幅広く、かつ同じ人の脳の「成長」も時系列で診ているというのは、病気だけの治療を目的とした医療機関との大きな違いでしょう。
これらの脳診断を通じてわかったことは、脳の使い方しだいで「人生は劇的に変えられる」ということです。
■「脳のクセ」を知るだけで、人は大きく変わることができる
人は自分の「脳のクセがわかる」と、自ら変わることができるのです。
たとえば目の前にあるペットボトルは、視覚を通じた映像であることで「ペットボトル」だと認識し、納得できます。
それに対して悩みというのは実体がない、うまく言葉になっていないから、いつまでも解決できないだけです。
脳画像を客観的に見て、その輪郭をとらえることで正体を把握し、今までやってきたことや悩んできた理由が腑に落ちるのでしょう。
つまり、脳を通じて自分自身を知ることができれば、悩みの正体を認識し、納得できるのです。
脳にとっては、たったこれだけの「小さな気づき」でも、人は大きく変わることができるのです。
■答えの出ない悩みは、脳を変えてから見直す
さまざまな悩みを抱えて訪れる方は少なくありません。
学校にしろ、会社にしろ、人間関係や競争社会でうまくいかずに悩んでいる人の場合、その人の性格や心の問題だととらえられがちです。
しかし、「なぜ自分は悩みから抜け出せないのか、どんな脳の使い方をすればよいのか」が理解できれば、心の問題もおのずから瞬時に解決できてしまいます。
たしかに、「翌日から別人のように変わった」という例は極端なものかもしれません。
しかし、1ヵ月から1年ほど脳のトレーニングをしてから再度撮影すると、弱点だった部位の神経線維(白質)が太くなり、実際に脳の変化を見ることができます。
だから、悩んでいて自分がどうすべきかを決められない人に対しては、「数ヵ月トレーニングをして、脳が変わってから判断するといいですよ」と話すこともあります。
トレーニングによって脳が成長すると、世界の見えかたや物事のとらえかたがまったく変わるからです。
繰り返しますが悩みの正体は、その人の心の弱さでもなければ、性格の問題でもありません。
脳の使い方にあるのです。
脳については、このほかにも誤解されていることがあります。
たとえば、
「もう年だから、今さら脳を変えても仕方がない」
「あの人とは頭のつくりが違うんだから、自分は頭が悪くても仕方がない」
とよく耳にしますが、そんな事実はありません。
脳はトレーニングをすれば生涯成長しますし、いつ始めても「遅すぎる」ことはないのです。
「1万人の脳を見てわかった!「成功脳」と「ざんねん脳」 より」
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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