免疫力が低下するとどうなるの?
免疫は体を守る大事な仕組みですが、ストレスや加齢、生活習慣の乱れなどにより、その力を発揮できなくなってしまうこともあります。
免疫力が低下すると病原体と戦う力が弱くなりますから、風邪をはじめいろいろな病気にかかりやすくなり、その病気が治りにくくなります。
生活習慣病やアルツハイマー病、胃潰瘍などは免疫細胞の働きが鈍ると発症しやすくなる病気のひとつです。
そのほか、肌の免疫力が弱まれば肌は荒れやすくなり、粘膜の殺菌力が低下すれば口内炎ができたりします。
このように免疫力の低下はさまざまな悪影響をもたらしますので、普段から免疫力を高めておくことが大事です。
食事や生活習慣を見直し、免疫力のキープに努めましょう。
・病気にかかりやすくなる
・病気が治りにくくなる
そのほかにも……
がん
などの原因になることも
過剰な免疫も悪影響を及ぼす
免疫機能の低下は問題ですが、免疫が過剰に機能するのもじつはよくありません。
自分の正常な細胞まで傷つけてしまうのです。
例えば花粉症などのアレルギー症状は、抗体が過剰に作られることで発生する現象です。
ハチに刺されてショック症状を起こすアナフィラキシーも、アレルギー反応のひとつです。
また、免疫細胞が情報を伝える際にサイトカインという物質を出しますが、これが過剰に発生すると体の各所で炎症が起き、最悪の場合血管が詰まって心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
これはサイトカインストームと呼ばれます。
こうした免疫過剰は現代の衛生的すぎる環境に起因するともいわれていますが、はっきりとした原因はまだ特定されていません。
<サイトカインストーム>
感染症などにより
サイトカイン(他の細胞に情報を伝える物質)が
過剰に発生
↓
体の各所で炎症が起き、
血栓ができやすくなる
↓
多臓器不全などを
起こすことも
・花粉症
・皮膚アレルギー
「免疫力の話 より」
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
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