第5章 老人脳を防ぐ7つのスーパー栄養素

第5章 老人脳を防ぐ7つのスーパー栄養素

 

老人脳を防ぐには、食生活が重要です。

「噛む」意義や、動物性タンパク質の必要性について書きましたが、それ以外にも食材に含まれる栄養素が老人脳と密接に関係しています。

 

栄養素に関してはさまざまな情報が氾濫していて、どれがいいのかよくわからなくなっている人もいるかもしれません。

 

EPADやDHAを含む青魚やビタミンB群、チロシンなどのタンパク質に含まれる各種アミノ酸が脳にいい栄養素とよく言われます。

 

 

どの栄養素がいいのかを選ぶうえで、特に注目しているのが若返り遺伝子として有名なサーチュイン遺伝子です。

「休め遺伝子」と同様に長寿遺伝子のひとつで、2000年に発見された新しい遺伝子です。

この若返り遺伝子が活性化すると、神経の衰えがゆるやかになる、心筋の保護をする、シミやシワが改善される、難聴・視力低下が回復する、炎症や免疫が改善、肝臓の代謝が改善、インスリンの分泌を促すなど、老化を穏やかにすることで寿命が延びることが科学的に証明されています

 

これまでサーチュイン遺伝子は、食事を制限したり、食べないことで活性化することが広く知られてきました。

ですので、若返るために食事制限に走ってしまう人もいるようです。

ただ若いときはそれでよいかもしれないのですが、高齢者が過度に食事制限をしてしまうと、やせることで筋肉が落ちて死亡率が高まってしまいます。

そのため最近では、食べることで若返り遺伝子を活性化できる方法が世界的にも注目されています。

食事をとりながら若返り遺伝子をを活性化することが高齢者にとっては老人脳を防ぐ効率的な方法なのです。

 

 

若返り遺伝子を活性化させる栄養素とは

 

サーチュイン遺伝子を活性化される栄養素が7つあります。

 

これらの7つの栄養素は、どれも単体で効果があるという研究結果が出たものなので、すべてをとらないといけないわけではありません。

 

この7つの栄養素を食生活やサプリメントなどでうまく取り入れていくことで若返り遺伝子を活性化させ、老化を予防します

 

ナイアシン

エラグ酸

レスベラトロール

▼プテロスチルベン

▼EPA・DHA

▼ビタミン

▼ビタミン

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」

 

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老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/