第6章 60歳からは犬を飼ったほうがいい理由

第6章 60歳からは犬を飼ったほうがいい理由

 

話し相手がいないのは、60歳を越えたらリスクになります。

なぜなら、孤独感は認知症の発症に大きく関わっていて、脳の老化を進行させるからです。

 

と言っても、一人暮らしをしていたり、夫婦関係が冷え切ってしまっていると、なかなか日常の中で人とのつながりを感じるのは難しいかもしれません。

そんなときは、ロボットに話しかけるだけでもOKです。

 

でも、ロボットよりもさらに効果が高いのがペットなどの動物に話しかけることです。

温かいものに話しかけるほうがロボットよりも幸福度を高く感じるのです。

 

ペットを飼うと孤独感が減ったり、動物に話しかけることで幸福ホルモン・オキシトシンが出ることがわかっています。

また、動物と一緒にいると血圧が下がったり、認知機能の低下を防いでくれるので、孤独感だけでなく老人脳そのものを予防してくれる効果も期待できます

 

中でも特に、私たちに恩恵をもたらしてくれるのが、犬です。

最新の研究で、犬を飼うと認知症のリスクが減り、さらに介護リスクや死亡リスクまで減ることがわかっています(ちなみにこの効果は猫を飼っている人には見られなかったそうです)。

 

 

ほかにも犬の世話をすることは高度な脳の機能を使うので、認知機能の向上につながります。

ただし、犬を飼っていても世話をしない人には認知機能への効果はありませんでした。

ほかにも犬ならではのメリットがあります。

 

それは、犬の散歩です。

散歩が自動的に運動をする習慣をつくってくれるのです。

外に出で日光を浴びる量が増えればセロトニンが出やすくなり、さらにメラトニンの分泌も増えるため、睡眠の質も高まりやすくなります。

 

犬の散歩は、人とのつながりを生みやすいのも利点です。

人は共通点がある人に親近感を抱きやすいので、犬という共通の存在がいることで、話しかけられたり挨拶したりと飼い主同士のつながりが生まれます。

 

ブルターニュ大学の面白い実験があって、240名の通りすがりの女性に男性から声をかけて電話番号を教えてもらうのですが、普通に声をかけると9%だった成功率が、犬を連れているとなんと成功率が28%と約3倍に跳ね上がりました。

昔から「犬を飼っているとモテる」という話がありますが、実験結果からも人間関係を円滑にする効果がわかっているのです。

男性だけでなく女性が連れていても、話しかけられる頻度が上がるので、コミュニケーションが苦手な人は特におすすめします。

 

また、犬を飼う効果が最もあったのが、一人暮らしの高齢者です。

死亡リスクが33%も減ったそうです。

犬を介してコミュニケーションを実現するのが、犬を飼ういい部分のひとつなのです。

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」

 

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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。

そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。

ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。

食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/