第9章 自己重要感を満たすなら自分でコントロールできることから考える

第9章 自己重要感を満たすなら自分でコントロールできることから考える

 

自己重要感のNGな満たし方でもうひとつ「マウンティング(自分のほうが相手より立場が優位であることを示そうとする行為)があります。

たとえば、お店でお金を払うとき、お金を投げるように払う人がいますが、これも自分のほうが上だというマウンティングのひとつです。

 

 

自己重要感を満たしたいという欲求は誰でも持つものです。

ですから、逆に相手の自己重要感を満たすような言葉をかけたり行動をしたりすると、よりよい関係性を築くことに役立ちます

たとえば、夫婦であればどうしてもお互いの存在が空気のようになってしまい、相手の自己重要感を満たすことがなくなりがちです。

そんなときは意識的にパートナーの重要感を高める言葉をかけてください。

 

 

自己重要感は、相手が自分をどう思うかということなので、自分でコントロールするのは難しいものです。

自分でコントロールできないことにフォーカスすると、脳は恐怖を感じます

その恐怖が脳にダメージを与えます。

その結果、認知症のリスクが上がります。

ガンコ、キレやすい、マウンティングの傾向がある、そんな人は将来認知症になるリスクがあります。

一方で、コントロールできることにフォーカスすると幸福度が上がることもわかっています。

 

ですから、まずは自分がコントロールできることをするのが一番です

その中で「人の役に立つことをやる」「人の喜ぶことをする」ことなら、自己重要度が満たされそうですよね。

 

パートナーが喜ぶことをする。

友人が喜ぶことをする。

困っている人を助ける。

何でもいいと思います。

 

 

面白い調査結果があります。

会社をリタイアした人たちにボランティアで学生の家庭教師をやってもらったところ、その人たちの脳に認知機能が高まりました。

 

これは自己重要感が満たされた結果です。

自分が教えることで学生が「わかった!」となれば、自分の重要度をダイレクトに実感できますよね。

自己重要感を高めたければ人に喜んでもらうことをする

誰にでもできる方法です。

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」

 

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

アルツハイマー認知症の方々の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/