「寝たきり」にならないためには?

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「寝たきり」にならないためには?

 

人生100年時代といわれる今、「健康な100歳」でいるためには、「寝たきり」状態を避けることが一番重要です。

 

内閣府高齢社会白書(平成30年)によると、65歳以上で、介護が必要になった主な原因は、「認知症」が18.7%と最も多く、次いで、「脳血管疾患(脳卒中)」が15.1%、「高齢による衰弱」が13.8%、「骨折・転倒」が12.5%となっています。

 

性別にみると、男性は「脳血管疾患(脳卒中)」が23.0%、女性は「認知症」が20.5%と特に多いようです。

 

 

実は、これらすべてに「血流」が関わっています。

 

1位の「認知症」は、「アルツハイマー認知症」「脳血管性認知症」「その他の認知症」の大きく3つに分けることができます。

 

アルツハイマー認知症と脳血管性認知症では血管内皮細胞の機能の低下が認められています。

特に、脳血管性認知症は、脳の血管の血流に問題が生じることで起こるのです。

 

認知機能の指標として行われる、簡単な検査「MMSE(ミニメンタルステート検査)」の点数は、アルツハイマー認知症の場合を含めても、血管内皮細胞の機能と相互に関係しています。

 

血管内皮細胞の機能が低いほどMMSEの点数が低く、逆もまた然りです。

 

つまり、血管内皮細胞の機能の改善によって、認知症を予防したり進行を遅らせたりする可能性があるということです。

 

最近の知見では、血管年齢を上げる糖尿病や高血圧などの生活習慣病と、認知症が深く関わっていることもわかっています。

 

 

2位の「脳卒中」は大きく脳梗塞脳出血に分かれます。

どちらも動脈硬化が原因です。

脳卒中の一番の危険因子は、高血圧ですが、他にも次のようなものがあります。

 

 

・糖尿病

脂質異常症

・心房細動(不整脈の一種。心臓の一部に血栓がつきやすくなり、脳梗塞の原因となる)

・過度な飲酒

・喫煙

 

 

脳梗塞を発症した人は、特に、血管内皮細胞の機能が低下しています

 

隠れ脳梗塞といわれる「大脳白質病変」は、脳の毛細血管などの血流が低下することによって起こるとされています。

また、症状が重いほど、血管内皮細胞の機能が低下しているようです。

 

毛細血管は、ほとんどが血管内皮細胞でできているため、より血流に影響が出やすいのでしょう。

 

 

3位の「骨折」については、閉経後の女性に多い、「骨粗しょう症」が、血管内皮細胞の機能の低下と相互に関連している可能性があります。

 

動物実験のレベルですが、骨への血流が骨の形成とミネラル化に関わっていることがわかっています。

血流が悪ければ、骨の形成にも影響すると思われます

 

 

私たちが生きるために必要な栄養や酸素などは、全身に張りめぐらされた血管を流れる血液によって、体中の細胞に届けられています。

そのため、体の一部で血流が滞っているということは、全身の血流が低下しているというサインなのです。

 

血流のケアは全身、そして、みなさんの「未来」につながっています。

 

寝たきりを防ぎ、「健康に毎日を過ごせる」未来のために、血流をよくする習慣を心がける必要があるのです。

「『血流』をよくする 最高の習慣 より」

 

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

アルツハイマー認知症の方々の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

 

ビタミンB12について?

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