「考え事」はセロトニン・トレーニングの大敵

「考え事」はセロトニン・トレーニングの大敵

 

リズム運動をするときは、運動していることに意識を「集中」させることが大切です。

 

テレビを観ながら運動したり、人とおしゃべりしながら運動したのでは、セロトニン神経を鍛える効果は弱まってしまいます。

 

単にエネルギーを消費してやせることを目的とする運動なら、こうした「ながら運動」でも効果はあります。

しかし、セロトニン神経を活性化することが目的なら、「今、自分は運動している」ということに集中して、運動以外のところに気を散らさないことが大切です。

 

「でも、集中して歩くって、どういうこと?」と疑問に思う人も多いでしょう。

 

ウォーキングに集中するために一番いいのは、足や体の動きがどうなっているか、そこに意識を向けることです。

 

「たった今、左足のかかとが上がって、爪先を蹴り上げました。……左足のかかとがまさに地面についたところです」という具合に、自分自身で動きをモニターすることで歩行に集中できるわけです。

 

逆に一番いけないのは、「今日はここまでで8000歩くらい歩いたから、あと2000歩は歩かなくちゃ」とか、「今日の商談はうまくいくかなあ。この前は失敗したからなあ」などと、考えながら歩くことです。

ところで、セロトニン神経というのは、ずいぶんひねくれた性格を持っています。

 

では、なぜ集中して運動すればセロトニン神経が鍛えられて、余計なことを考えていると活性化できないのでしようか。

 

その一番のポイントは、大脳皮質が働いているかどうかの違いです。

とくに理性や言語をつかさどる部分を働かせていると、運動をしてもセロトニン神経は活性化されません。

歩きながら携帯電話のメールチェックや文章入力をするのもダメ。

文字を読んだり書いたりしているのですから、やはり効果がダウンしてしまいます。

 

大切なのは、運動をしているときに、こうした大脳皮質の働きをシャットアウトすることなのです。

脳科学者が教える「ストレスフリー」な脳の習慣 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/