「直感力」を鍛える3つの方法 3.グルーミング

「直感力」を鍛える3つの方法 3.グルーミング

 

一般的にグルーミングというと、ペットをなでることを連想する人が多いでしょう。

しかし、ここでいうグルーミングとは、人間同士で優しく心地よく触れることをいいます。

 

最近では、タッチセラピー、ヘッドマッサージ、リフレクソロジーと銘打った店が増えてきましたが、それらはまさにグルーミングの一緒といってよいでしょう。

 

そうした、タッチセラピーなどの医学的な背景となっているのが、オキシトシンです。

心地よく触ることで、オキシトシンの分泌を促すわけです。

 

以前はマッサージというと、肩こりや筋肉疲労に対応して、筋肉を強くもんだり骨格系へ働きかけるといったものでしたが、現在のマッサージは頭、肩、首筋、足など皮膚の表面を心地よく触るものが中心となってきました。

この心地よいというのが非常に重要です。

 

 

心地よい触覚がオキシトシン分泌につながるしくみ

 

心地よい触覚からはじまって、最終的にオキシトシンを合成して分泌させる神経までへの経路が、最近の脳科学の研究で詳しくわかってきました。

 

ちょっと専門的な話になりますが、ひと口に「触覚」といっても、感覚を受けてからの神経の経路が2種類あります。

1つは「認知的な触覚」による意識的な反応、もう1つはいわば「原始的な触覚」による無意識のうちの反応です。

 

この2つの反応は、触覚による刺激が大脳に入るかどうかに大きな違いがあります。

 

「認知的な触覚」は巧みな動きでものを触るときの触覚をいいます。

たとえば、ピアノを弾いたり、字を書いたり、ボールを投げたり蹴ったりするといった動きをするには、皮膚から伝わった感覚が非常に重要で、そのときは認知的な触覚と呼ばれる経路で神経を伝わり、大脳の内部にある体性感覚野という部分に届きます。

 

このとき皮膚からの刺激が即座に大脳に送られて、その情報をもとに大脳が運動を制御するために巧みな動きができるわけです。

この神経系については昔から知られており、大脳生理学ではメインの研究の1つでした。

 

これに対して、最近の研究によれば、痛い、心地よいなどの原始的な触覚は、また別の経路を伝わることが明らかになってきました。

こうした感覚は大脳には届きません。

大脳辺縁系にある神経を介して、最終的に情動中枢である扁桃体というところに達します。

 

大脳に電気信号が入らないわけですから、大脳が制御して判断を下すわけではなく、無意識のうちにいわば本能的に反応が出ることになります。

そして、この無意識の感覚経路こそが、オキシトシンをつくる経路であることがはっきりしたのです。

 

しかも、無意識の感覚経路では、情動中枢である扁桃体がかかわることがポイントです。

 

扁桃体は「快か不快か」「好きか嫌いか」という二者択一の情動判定を下して、その判定がもし快であれば快の反応、不快であれば不快の反応を起こします。

 

したがって、不快な刺激がもたらされれば、その反応として無意識のうちにストレス反応が出ます。

一方、快の刺激がもたらされれば、無意識のうちにオキシトシン神経が刺激されます。

そして、オキシトシンが分泌されることで、自然とストレス中枢が鎮まるという流れになるのです。

脳科学者が教える「ストレスフリー」な脳の習慣 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/