第3章 麺類は週1回にする
7割以上の人が週1回以上食べている
繁華街を歩いていると、麺類を売る店が多いことに気がつきます。
ラーメン店、そば屋、うどん屋、スパゲッティ、中華料理店では焼きそばや中華麺、冷やし中華などがメニューに載っているでしょう。
みなさんは、週に何回くらい麺類を食べますか。
調査会社のマイボイスコムが全国の男女、1万人に聞いたところ、週に2、3回が最も多くて33.8%、週1回が27.7%、週4回以上が12.4%となりました。
「毎日、食べる」と回答した人も3.2%いました。
麺類が好まれる理由の1つが、手軽さだそうです。
つるつるっと喉越しが良く、それだけで一食が完結するあたりが手軽なのでしょうか。
確かにスーパーに行くと、カップ麺、インスタント麺、レトルト麺、冷凍麺など、さまざまな形態で販売されています。
家で昼食を食べる機会が多い主婦にとっても、とても便利なものでしょう。
うどんと深夜のラーメンはやめたほうがいい
しかし、麺類は危険な食品といわざるをえません。
糖質の塊のうえ、味つけが濃くなりがちです。
しかも、早食いになりやすいのも特徴です。
麺を食べてもスープは残すようにして、せめて週1回くらいにするのがいいでしょう。
麺類のなかでも特に注意が必要なのが、うどんです。
炭水化物は糖質と食物繊維からできていますが、うどんは糖質が多い食品です。
逆にそばは食物繊維が若干、多くなっています。
さらに、うどんは製造過程で塩を多く使うという特性もあります。
色白で人が良さそうな印象ですが、うどんを信用してはいけません。
飲んだあとの締めのラーメンも敬遠してください。
夜、遅い時間に糖質と塩分を大量に摂るのは、血管にとってはもはや拷問です。
「血管が強くなる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?