第3章 ご飯と味噌汁は最後に食べる

第3章 ご飯と味噌汁は最後に食べる

 

糖質の吸収を遅らせる秘策

 

糖質の吸収を遅らせる方法をもう少し考えてみましょう。

 

すでに「タンパク質か野菜から食べ始める」という話をしました。

できれば、ご飯は最後に味噌汁と一緒に食べるようにしましょう。

 

でも、腹ペコのときにご飯を出されると、つい手が出ちゃうんだよな、という人も多いでしょう。

目の前に炊き立ての白いご飯が出てくると、我慢できませんよね。

 

家の食事のときは、ご飯と味噌汁、おしんこを最後に出しもらうようにしてください。

おかずを食べたあとなら、お腹もある程度、満足しているはずです。

ご飯は少量でもいいかもしれません。

 

まさに「締め」ですね。繁華街を歩いていると、麺類を売る店が多いことに気がつきます。

 

これで思い当たるのが懐石料理です。

 

いろいろな小皿の料理を楽しんだ後に、ようやくご飯が出てきますね。

これは健康的な食べ方のお手本といえます。

 

控えるように話した麺類では、これができません。

 

最初にスパゲティの具だけつまんで食べる、というのはナンセンスです。

天ぷらそばを注文して、天ぷらを先に食べるわけにもいきませんから。

 

 

最後に生野菜

 

血管の老化を防ぐシメ

 

味噌、しょうゆ、おしんこ、納豆、干物は、日本の食文化を代表する発酵食品です。

発酵食品は抗酸化作用があり、血管の老化を防ぐ効果が期待できます。

 

それに加えて、おしんこと納豆は、食物繊維も含みます。

ご飯と一緒に食物繊維を摂るのは、とてもいいことです。

 

「ベジ・ラスト」で、口もお腹もスッキリきれい

 

食事の最後で食べてほしいものを、もう1つ紹介します。

 

それは、「生野菜」です。

 

デザートの代わりに、サラダを食べるのがいいでしょう。

 

生野菜はシャキシャキと歯応えがありますから、よく顎を動かし、だ液の分泌を促します。

だ液の殺菌作用、消化作用はすでに解説したとおりです。

 

また、ニンジン、レタス、セロリなどの清掃性食品といわれ、歯の間に残った食べかすをきれいに掃除してくれます。

食べかすが口の中に残ると、それがプラーク、歯石、そして歯周病の原因になります。

 

胃で消化された生野菜は、食物繊維となって腸に進みます。

そして、腸のひだの隙間をきれいに掃除してまわります。

つまり、優秀な掃除人というわけです。

 

食後に食べる生野菜としては、キャベツ、セロリ、ニンジンなどがおすすめです。

血管を大事にするなら、「ベジ・ラスト」でいきましょう。

「血管が強くなる習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/