第3章 食後にガムを噛む

第3章 食後にガムを噛む

 

ガムを噛むと、脳に血液が送られる

 

よく噛むことは血管にいいことですが、もう1つ重要なことがあります。

 

1回噛むごとに、歯と顎の骨の間にある歯根膜というクッションが圧迫され、その反動で血液が脳に送られるのです。

脳に送られる血液は多ければ多いほど、認知症予防に役立ちます。

 

食事のときに噛む回数が足りないなら、それ以外のときに咀嚼をするしかありません。

 

「脳の老化を止めたければ歯を守りなさい!」の著者、長谷川嘉哉先生は、足りない咀嚼回数を補うためにガムを推奨しています。

そして、効果的な噛み方として、1回5分以上、1日3回噛むことをすすめています。

 

 

おすすめのガムと、ガムを噛む効用

 

噛むタイミングとしては、3回の食事のあとがいいようです。

ガムを噛むことによってだ液がよく出て、食べかすを洗い流し、口内細菌が増すことを抑える効果があるからです。

 

また、睡眠中の細菌増殖を抑えるために、寝る前もいいとしています。

 

ガムはキシリトールを使っているものを選んでください。

念のため、糖質ゼロであることを確認しましょう。

糖質を含むガムでは逆効果になってしまいます。

 

今でも長時間、運転をするドライバーは、ガムを噛んでいる人が多いようです。

精神安定の効果もあるのでしょう。

 

嫌なことがあってストレスが高まったときにも、ガムが有効かもしれません。

「血管が強くなる習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/