第4章 人を優しく上機嫌にさせる甘味の魔術

第4章 人を優しく上機嫌にさせる甘味の魔術 

 

加齢に反比例して鏡を見る時間が短くなる、という指摘があります。

 

たしかに思春期は前髪のちょっとした乱れが気になる年頃ですが、中年以降になると、朝、ちらっと鏡は見る程度。

そこに苦虫を見つける……では福沢翁のいう通り、人は集まってきません。

 

不機嫌そうな表情をスピーディーに改善するには「甘いもの」がおすすめです。

甘味が大好物な人でなくても、甘いものには人を笑顔にする効能があります。

渋い中年の人がニコニコしながらソフトクリームを食べている風景はめずらしくありません。

 

逆に、ソフトクリームをなめながら、口喧嘩したり諍いを起こしたりしていることも見たことがありません

甘味には人の気持ちに余裕を与え、脳にも幸せ感をもたらす快適物質という特性があります

 

甘味の甘さ、美味しさは人を幸せにするだけではなく、ときにはストレス解消にも大きな効果を発揮します。

 

北京五輪の女子カーリングで銀メダルに輝いたチーム「ロコ・ソラーレ」が対戦の最中に「もぐもぐタイム」と称して、甘味を食べていたのは記憶に新しいところです。

女子プロゴルファーの渋野日向子さんもラウンド中に、おやつを頬張り、将棋の世界でも対局の合間のおやつが話題なったりします。

藤井聡太名人が食べた甘味が売り切れになるといった話題もありました。

 

 

嗜好品はストレス解消に効果があり、それは甘味にかぎらず、酒やときにはタバコにも当てはまります。

自分の体と相談しながら利用すれば、無理してやめなくていいのです。

 

酒やタバコを断ち、それでいつも暗い顔をしている人に好んで話しかけてくる人はいません。

楽しくなさそうな人に、人は寄ってこなくなります。

 

それが日常化すると、人付き合いはだんだん細くなり……。

奔放な人生を過ごした作家の宇野千代さんも名言を遺しています。

 

宇野千代さん、自らの「暗い人と付き合っちゃ、ダメよ」という言葉に対して、「なぜですか?」と問われて「伝染るから」と言い切っていたというエピソードは有名です。

 

もちろん、科学的根拠などまったくないのですが、人間関係の本質をついている、と思うのは私だけでしょうか。

「いつまでもハツラツ脳の人 より」

 

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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。

ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。

完全になくすということはできません。

避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。

 

カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。

ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。

オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。

 

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/