第3章 「評価されること」を目指さない
誰だって「人に評価されたい」と思います。
仕事をしていれば、上司や同僚、お客様や取引先に評価されることも大事でしょう。
しかし、組織で働いていれば、思うような評価を得られないこともあります。
自分の仕事の質が低くて評価されないのは仕方ありませが、相応の仕事をしているのに評価されない。
それどころか、自分より質の悪い仕事しかしていない別の誰かが評価される。
組織の中で、誰もが経験することではないでしょうか。
そんなとき「どうしてあいつが評価されて、自分が評価されないんだ!」といいたくなりますが、この時点で自律神経は乱れまくっています。
納得がいかない気持ちはよくわかります。
組織である以上、どんな世界も理不尽なことだらけです。
組織や社会とはそういうものです。
実力や実績がそのままフェアに評価されるのではなく、そのときどきの流れによって決まるもの。
それは歴史が証明していて、たとえば源義経や武田信玄、黒田官兵衛がどんなに実力があり、実績があろうと流れがよくなければ望む結果は得られず、命さえも奪われることがあります。
人の評価、組織の評価とはそういうもの。
評価とは「自分のコントロール外」にあります。
自律神経を乱さず、常に安定したパフォーマンスを発揮するためには、自分のコントロール外のことに惑わされず、「自分がコントロールできるもの」に目を向けることです。
たとえば、努力をして自分なりに実力をつけていく。
知識や経験を積み上げていく。
こうしたことに着目して、それをどう評価されるかは流れに任せておく。
その切り分けができると、自律神経はとても安定してきます。
「はじめる習慣 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?