第3章 ネクスト・バッターズ・サークルで実力を蓄える
人生に差がつくとしたら、それは「不遇な時期をどう過ごすか」だと考えています。
好調なときは謙虚、感謝を忘れず、流れに乗るだけです。
もともと人間は流れに乗るのは得意ですし、流れがいいときは自律神経の状態もいいのでいろいろうまくいくでしょう。
流れが悪く、不遇な時期をどう過ごすか。
むしろこちらが重要です。
人生はプラスマイナスゼロなので、いずれいい流れがやってきます。
ポイントは、そのときに「流れに乗る準備ができているか」です。
流れが悪いとき、それはネクスト・バッターズ・サークルにいるようなもの。
打席が回ってくるそのときに備えて、体調を整え、さまざまな準備をしておく時間です。
具体的には、今のスキルを高めることに注力してもいいでしょうし、新しいテーマや課題を見つけてチャレンジする期間に充ててもいいでしょう。
新しいコミュニティに積極的に入り、新たに人間関係を築くこともあるでしょう。
流れが悪いときは、愚痴ばかりいっていたり、腐って何もしていない人は打席が回ってきたときにいいパフォーマンスをすることができません。
イギリスに留学していた頃、インド人の恩師がこんなことをいっていました。
「結果は誰も奪うことはできない」
ここでいう結果とは、誰かの評価を受けることではなく、自分で地道に研究した結果であったり、コツコツと積み上げ、身につけた力のことです。
どんな素晴らしい研究をしても、どんなに実力を身につけても、それを発揮できるタイミングがすぐ訪れるとは限りません。
しかし、結果は誰にも奪われることはありません。
自分に流れが向いてきたとき、それがモノをいうわけです。
「はじめる習慣 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?