第8章 「天気が下り坂」のときはストレッチがおすすめ
天気が悪い日は頭痛やめまいがしたり、だるくてあまり動く気がしない。
そんな人は多いと思います。
近年は「気象病」と呼ばれるほど、気候が悪くなることで体調が崩れていくことはごく一般的になっています。
実際には天気が悪い日よりも少しずつ天気が悪くなってくる時期、すなわち低気圧が近づいてくるに従って体調が崩れていくパターンが多いでしょう。
私も大雨が降っている日よりも「明日は天気が崩れそうだ」というくらいの段階で頭痛がしたり、体が重くなってきます。
そんなとき野生の動物なら洞窟など雨風がしのげる場所でずっとゴロゴロしています。
人間も天気が悪い日に家でゴロゴロしていられるなら、それがいいでしょう。
しかし、ほとんどの人はそうはいきません。
天気が悪くても仕事はありますし、家事や子育て、介護に休みはありません。
そんなときに意識してほしいのはやはり「動くこと」です。
考え方は寝不足のときと同じで、放っておくと体は「休息モード」に入りたがっています。
しかし、私たちはもう少し「活動モード」を維持しなければなりません。
そのためにも立ち上がって少し歩くとか、簡単にストレッチ、スクワットなどをすることで血流をよくして、交感神経を高めることが必要です。
最近は天気予報の精度も上がって「何時間後に雨が降る」とか「どのあたりに雨雲が近づいている」などの情報がアプリですぐにわかります。
天気が下り坂だとわかったら、その時点で「もう少し活動モードをキープしておこう」の意識が大事です。
本当に体調が悪いときは休むのが基本ですが、不調の原因がわかっているときは、あらかじめ対策を取り、コンディションをキープすることは可能です。
「はじめる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?